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高羽そらさんインタビュー

夢を忘れてしまう仕組み

夢の情報というのは馬鹿にできない。歴史的な発明や科学上の大発見が、夢をヒントにして生まれたという話はいくつもある。ただ夢にはとても困った性質がある。それはすぐ忘れてしまうということ。

 

どうやらそれは脳の働きによるものらしい。とても興味深い研究結果が発表されている。

 

浅い眠りで記憶が消去される仕組みを解明

 

名古屋大学の研究チームが発表したもの。ただ本文はかなり専門的な内容なので、トライしたけれど要点しか理解できなかった。素人にはそれで十分だと思う。

 

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠がある。寝始めはノンレム睡眠が多いけれど、明け方の起床前はレム睡眠の時間が圧倒的に増える。ボクの体外離脱は、このレム睡眠の状態を利用したもの。

 

レム睡眠=夢を見ている、ということだと思っていい。面白いことに、夢を見ているこのレム睡眠中に、その記憶を消そうという働きが起きているそう。

 

脳の視床下部に在するメラニン凝集ホルモン産生神経(MCH神経)がレム睡眠中に活動することによって、夢の記憶を消去しているのがマウスの実験で証明されたとのこと。

 

だから夢を見て目を覚ますと、あっという間にその記憶が消えてしまう。目覚めて朝食をとりながら夢を思い出そうとしても、よほど印象に残っている夢でないとかなり難しい。それは脳の働きによって忘れさせられているからだったんだね。

 

ただボクの感覚として、その夢の記憶は完全に消えているのではないと思う。顕在意識から消されているだけであって、潜在意識には残っていると確信している。それは夢の記憶を引き出すことができるから。

 

ボクが夢を覚えているのは、夢から覚めてすぐに記録をつけているため。といっても詳細な記録ではない。夢の景色を思い出せるワンポイントだけメモしておく。最近ではスマホのメモに記録している。せいぜい2〜3個の単語が並んでいるだけ。

 

だけどそのメモを見るだけで、そこから芋づる式に夢の記憶が引き出せる。その日の午後であっても、十分に詳細な状況を思い出せる。明晰夢なら会話の内容まではっきりと思い出せる。

 

そして夢の記憶が残っているもうひとつの理由として、過去に見た夢の続きを見るということ。それは情報が完全に削除されていないことを証明している。だから脳のどこかには、過去に見た膨大な夢の記録が残されていると思うんだよね。

 

それにしても、よくここまで研究したよな。すごいと思う。このMCH神経を応用することで、トラウマとなった記憶を消し、PTSDの治療に役立てることも視野に入っているそう。実用化されるといいけれど、悪用もできそうだよね。つい小説のネタとして考えてしまう。

 

でも忘れることは大事だと思う。その機能がなければ、人間はストレスに圧倒されて生きていられないものなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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