植物は人間を認識してる?
ボクは我が家のサボテンによく話しかける。暑くない? 寒くない? 今日はどこで過ごす? というふうに。
なんせ6年半前に種から育てたサボテンなので、自分の子供のような気がしている。もちろん呼びかけても返事は返ってこない。猫のミューナなら声をかけたらすり寄ってくるか、ぷいとどこかへ行ってしまうかの反応を見せてくれる。だけどサボテンはまったく無反応。
それでもふと感じることがある。ボクがサボテンに近づくと、彼女たち(勝手に女性名をつけている)が、こちらに視線を向けるような気がする。動物のように動きで反応しないけれど、ボクという個人を特別視して知覚してくれているように感じる。もちろん敵意や警戒心ではなく、家族に対する安堵感と愛情がともなったようなもの。
ボクの思い込みかもしれないけれど、もしかすると本当にそうかもしれない。
「植物が奏でる音楽」を聴けるデヴァイスは、わたしたちに自然との深い“つながり”をもたらすか
かなりユニークなデバイスが登場している。植物の葉に聴診器のようなセンサーを取り付ける。そして導電率の変化をとらえることで、それを音に変換するというもの。つまり植物に音楽を奏でさせようとしている。
植物の葉は光合成をするので、光に対してとても敏感。だからライティングを変えてあげることで、微妙な変化を見せるらしい。それを音楽として表現しようというもの。実際に聴いてみたけれど、まるで植物が歌っているような不思議な感覚だった。
ただボクはこのデバイスに対してはあまり好意的ではない。先日、野外の植物は雨が降るとパニックになっているという記事を紹介した。植物の本音は彼らにしかわからない。もしかしたらわけのわからない装置をつけられて、光を当てられることに不快感を抱いているかもしれない。
この記事に興味を持ったのは、別の部分に関して。このセンサーの動きに注目していると、どうやら植物は人間の個体差を認識して判別しているらしい。
植物の電気的シグナルは、特定の人物が部屋に出入りするだけで劇的に反応したそう。つまり人によって反応を変えているということだよね。
ボクたち人間は、誰もが感じ取ることのできない周波数の光を発している。人間が知覚できる可視光線の範囲はかなり狭い。だけど光合成を行う植物は、人間が知覚できない光を認識している。だから人間のちがいを感じているんだと思う。
もしお客さんが我が家に来たら、きっとサボテンたちは普段とちがう人間がいることを感じているんだと思う。もしかしたら緊張して警戒するかも。
そして外出から帰宅すると猫が出迎えてくれるように、ボクが帰ってきたら喜んでくれているかも。いや、絶対にそのはずだ。
でも嫌われていたらショックだなぁ……。
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