気力のペース配分は大切
この前の日曜日は9回j目の神戸マラソンだった。三宮の神戸市役所前からスタートして、元町から長田をとおり、須磨の海岸沿いを走り抜け、明石海峡大橋の先で折り返す。そしてゴールはポートアイランドの市民広場というコース。
神戸の景勝地を完璧に網羅した、とても素敵なマラソンコースだと思う。幸いにも天気が良く、絶好のマラソン日和だった。2万人の市民ランナーたちが気持ちよさそうに走っている姿を、テレビ中継で観戦していた。
このコースの難所は、ゴール近くでポートアイランドに向かうとき。大きな橋を越えるけれど、その前にかなりの登り坂がある。だからペース配分をまちがうと、ラストでへばってしまうことになりかねない。マラソンというのは、コースに合わせたペース配分が勝敗を分けるんだろうね。
マラソンを見ていてボクは思った。体力だけでなく、気力もペース配分が大切だということを。
いやいや別にボクがフルマラソンを走るということじゃなく、普段の過ごし方についてそう感じた。1日の生活において、最近は気力のペース配分をかなり意識している。マラソンと同じでペース配分に失敗すると、気力がへばってしまうことになるから。
1日のうち気力を使用するのに、大きく分けてインプット、そしてアウトプットという二つの作業をしている。
アウトプットはわかりやすい。朝と夕方にブログを書き、それ以外の時間に小説を書いている。
インプットは主に情報収集と読書。映画を観るのもインプットのひとつだと考えている。
アウトプットもインプットも、それぞれに同じことをしているように見えるかもしれない。ところが内容によって脳の使い方が微妙にちがう。
アウトプットの場合、ブログは集めた情報を頭のなかで整理する。そして自分の意見を付加することで文字を記していく。ところが小説はちがう。インスピレーションを得るために、想像力と直感力を駆使する。同じアウトプットでも、脳の疲れ方がかなりちがってくる。
インプットも同じ。情報収集はTwitterやネットのニュースサイトがメイン。これはブログのネタ探しであったり、小説のヒントを得るためのもの。ただしボクは情報収集を二つに分類している。
ひとつは必要なものを選び出すこと。これは新聞の見出しをチェックするのと似ている。直感で必要だと思うことを拾い出し、パソコンやスマホにブックマークしていく。まだ内容は読まずに、見出しやタイトルだけで判断する。
そして時間を改めて、それらを選別したり熟読したりする。情報を選び出すことと、内容を熟読することは脳の使用場所が明らかにちがう。これは混ぜてやってしまうと、思っているより早くに気力が消失してしまう。マラソンで前半を飛ばしすぎて、後半でバテるのと同じ。
もちろん読書や映画というインプットも、時間の配分や組み合わせを考慮している。そうしないと脳を無駄に疲れさせるだけだから。
要するに用途をきっちりわけて、バランスよく配置することを意識している。情報収集しながら熟読したり、文章を書いたりしない。内容を切り分けて、そのことだけに特化することを自分に課している。
これらを機能的に働かせるポイントはひとつ。自分が『今』やっていることに集中すること。それに尽きる。できることならフローやゾーン状態に入れるほど、その作業に集中するべき。そうしてタイプのちがう作業を配置していくと、思っているよりも気力を長く維持させることができる。
年齢を重ねると体力だけでなく、気力も落ちてくる。こうして自衛していかないと、消耗していくばかりだからね。
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