今までで最高にキュートだった
月末の仕事で頭が煮詰まっているときは、スカッとする映画が気分転換にいいと書いた。
そしてもうひとつ効果的なのが、美女の登場する映画を観ること。今日観た作品で主演をした女優さんは、今まで観た彼女の作品のなかで最高にキュートだった。
『パリの恋人』(原題:Funny Face)という1957年のアメリカ映画。ミュージカルコメディの作品で、先ほど書いたキュートな女優さんというのは、オードリー・ヘプバーンのこと。いくつか彼女の作品を観ているけれど、この映画の彼女は最高に可愛いと思った。
『プラダを着た悪魔』という物語がある。映画ではメリス・ストリープとアン・ハサウェイが共演している。ボクの勝手な思い込みだけれど、『プラダを着た悪魔』の作者は、きっとこの映画を観ていると思う。だってかなり似た世界観だったから。
ニューヨークの有名なファッション雑誌の女性編集長が物語をリードしていて、舞台は後半にパリのコレクションへと移行する。野暮ったい無名の女性が、美しく変身していくという設定も同じ。ただしメインは主人公の成長ではなく、ラブストーリーになっている。
オードリーが演じるジョーは古本屋の店長。ある日、その書店が雑誌のモデルの撮影に使用される。フレッド・アステアが演じたディックというカメラマンが撮影をしているときにジョーの秘められた才能を見つけ出す。
雑誌は転換期を迎えていて、新しい顔となるモデルが求められていた。ということで白羽の矢を立てられたのがジョーだった。紆余曲折ありながら彼女はスーパーモデルとなり、やがて二人は恋に落ちる。そんな二人の恋愛をコミカルに描いたミュージカル映画。
まずは映像が美しい。これはCGを使えないこの時代を思うと、かなりすごいことだと思う。自然に見える映像なんだけれど、そのカットを撮影するために多大な労力がかかっているのがわかる。まるで抽象画の絵画作品のように完成された美が映像に表現されていた。
それからフレッド・アステアという俳優さんが素晴らしい。オードリーと恋愛関係になるには、ちょっと年齢的に無理を感じた。だけど彼の素晴らしい歌とダンスを見ているだけで、そんなこと忘れてしまう。『タワーリングインフェルノ』に出演していたときはかなり年配だったから、思い出すのに時間がかかってしまった。
そしてもっとも驚いたのが、オードリーの歌とダンスの素晴らしさ。この作品は彼女にとって初めてのミュージカルだったそう。歌は吹き替えかと思って調べてみたら、全て彼女が歌っていた。あまりにうまいのでビックリ。
だけどもっと驚いたのが彼女のダンス。どう見てもバレエの素養があるとしか思えない。これまた調べてみたら、彼女は幼いころからバレエを習っていたそう。オランダにいるときは、バレリーナとしてかなり名を知られていたとのこと。そりゃうまいはずだ。女優としての彼女しか知らなかったので、本当に驚いてしまった。
とにかくいい映画だったなぁ。女性編集長役を演じた女優さんも歌とダンスが素晴らしい。あまり知らない人だけれど、ミュージカル関係の仕事をしている人だと思う。3人が並んで踊るシーンなんか、興奮して画面から目を離せなかった。
最高にキュートなオードリーを観ることができて、いい気分転換になった。明日も仕事をがんばろう〜!
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