この流れが広がりますように
しつこいと思われるほど、ボクはフードロス問題に関してブログで書いている。それほど嫌悪しているということ。
だからこそフードロスを減らそうとする試みに注目している。もっとも大切なのは消費者であるボクたちの意識改革だけれど、飲食店や食品メーカーの積極的な協力が欠かせない。
フードロスを減らすため、日本のある店舗が素晴らしいことを実行している。
その店舗とはJR東京駅のエキナカ商業施設。ここでは年間のフードロスが100トンにのぼり、このままではいけないと行動に移した。小さなことだけれど、とても大きな影響があると思う。
それはベーカーリー。午後10時にお店が閉まると、売れ残った商品が袋詰めされる。そのパンは1kgあたり300円でエキナカ商業施設が買い取る。そしてそれらのパンは従業員の休憩施設へ持ち込まれる。
通常なら6個で1800円ほどするパンが、従業員限定で500円で販売される。終業時間になると長蛇の列ができ、なんと30分ほどで売り切れるらしい。この試みが素晴らしいのは、様々な波及効果を誘発しているから。
最大の効果はパンがゴミ箱に行かないこと。それ以外にこのパンを提供しているベーカーリーにはメリットがいくつも発生している。エキナカ商業施設の従業員がパンを食べてくれることで、お客さんに美味しいパン屋さんを尋ねられたとき、具体的にこのお店を紹介してもらえるから。実際に食べてもらっているから説明しやすいだろうね。
さらにパンを焼く職人さんたちのモチベーション向上につながっているそう。せっかく作っているのにゴミ箱行きだと思うとやりきれない。だけど自分の仕事が無駄になっていないことを自覚できることで、パンを焼くことにやりがいを感じているとのこと。
こういうニュースはどんどん報道するべき。フードロスを減らすためには、飲食店が作りすぎないことが肝心。利益を最優先すると、フードロスを含めた生産体制が取られてしまう。捨てることを前提にする食品製造なんて、ボクは絶対に容認できない。
できる限りロスをなくすために、飲食店も消費者も協力するべきだと思う。極端な話かもしれないけれど、節分の巻き寿司なんかは予約客のみの販売に限定してもいいと思う。本当に食べたい人だけが予約すればいい。
それが当たり前になれば飲食店も無駄な仕入れをしなくていいし、予約を基準にした利益計算ができるだろう。とにかく食べられるものを捨てるなんて行為は、できるだけ減らして欲しい。このエキナカ商業施設のように、他の店舗もフードロスに関して何らかの対策をとる時代になったと思う。
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