やっと『おひとりさま信託』が来た
これから先のことについて、普段から考えていることがある。そしてボクと同じことを思っている人も多いはず。
ボクたち夫婦には子供がいない。猫のミューナは順序からいえば先に旅立つだろう。ということはボクか妻が先立てば、どちらかが『おひとりさま』になってしまう。問題はそれから。
最後に残ったひとりが、死後に心を残さないようにしておきたい。そのための具体的な方法をずっとチェックしてきた。昨日見た記事では、ようやくボクの求めているものが近づいてきたような気がする。
見られたくない“デジタル遺品”も消去できる「おひとりさま信託」が登場… 死後事務はここまできた
ボクが『おひとりさま』になった場合に望んでいる最大の項目は、周囲の人や行政に迷惑をかけないこと。だからボクが死んだあとは、遺体を法的に処理してもらい、所持品の処分、デジタルデータの削除、財産の処分等を代行してもらい、もし残った資産があれば公的な機関に寄付してもらえばいい。
葬儀も納骨もいらない。遺体は法的に問題ないように処分してもらえばいい。おそらく妻も同じ考えだと思う。
以前なら弁護士さんに成年後見という形式で依頼するしかなかった。そしてそれらを執り行ってくれる民間企業もいくつか起業している。ただ、なんとなく不安を覚えているのは事実。
懇意にしている弁護士さんなら信頼できるけれど、そうでなければ適当に処理されるかもしれない。民間の企業に依頼しても、自分が死ぬときにその会社が存続しているかどうかわからない。かといって行政にそういうことは依頼できない。
だからまだ決定的なシステムに出会っていなかった。だけど時代が要求してきたんだろうね。三井住友信託銀行が『おひとりさま信託』という商品の取り扱いを始めた。くわしいことは調べみるつもりだけれど、リンク先の記事を読んでいる限り、ボクにとってはかなりビンゴな商品だと思う。
契約期間中は定期的にSMSで安否確認をしてくれる。それで死亡が確認された場合、契約していた死後事務を実行してくれる。具体的には、「葬儀・埋葬」「訃報連絡」「家財処分」「デジタルデータ削除」「公共料金・クレジットカード等の解約」「ペット輸送手配」等。
いまはまだ都内の3店舗のみの取り扱いだけれど、順次この商品を扱う店舗を増やしていくとのこと。大手だから信頼できるという保証はないけれど、とりあえず見たことも聞いたこともない民間企業よりも安心感がある。
今後はこうした商品の需要が伸びると思う。だから他の企業も商品化に乗り出す可能性が高い。この三井信託銀行の商品が軌道に乗ることで、同様の商品が登場することを心から期待している。
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