『マトリックス』の学習法が現実に
映画『マトリックス』の第4弾が進行中とのこと。キアヌ・リーブスやキャリー・アン=モスは引き続き出演する。だけど敵のメインだったエージェント・スミス役のヒューゴ・ウィーヴィングには出演を断られたそうwww
2作目、3作目でウダウダになってしまった感があるので、4作目で挽回してくれることを期待している。1作目に展開されたあの世界観が、ボクは大好きだから。
この映画の1作目でボクの好きなシーンは、ネオが新しいことを学習する方法。脳に直接データを読み込ませることで、格闘技まで身につけてしまえる。ヘリの操縦方法がわからなくても、データを脳にインストールするだけで可能になる。あんなことができればいいよね。
だけどついに現実が追いついてきた。まったく不可能なことではないかもしれない。
リンク先の記事を読んで驚いた。まさに『マトリックス』そのまま。アメリカの研究グループがユニークな実験結果を報告している。
まずは現役のパイロットの脳の電気信号を記録する。被験者は電極が取り付けられたキャップをかぶり、パイロットのデータに基づく刺激が脳に与えられる。そのうえでフライトシュミレーターを練習させた。もちろん被験者は飛行機の操縦に関してまったくの素人。
すると刺激を受けないグループに比べて、刺激を受けたグループはシュミレーターの成績が33%も優れていたとのこと。かなり有意性のある結果だよね。
脳が学習しようとするとき、神経細胞同士の結合が増える。この実験の刺激によって、それらが促進されているとみられているとのこと。さらに研究を進めることで、車の運転や外国語の習得に応用することが考えられている。
まだ映画ほど直接的じゃないけれど、何らかの効果がありそう。人間の脳波は共鳴や共感作用があるから、リンクさせることで誰かの学習成果をコピーできる時代が来るかもしれない。そうなったら学校なんて必要なくなる。
子供は特定の年齢になったら、自宅でヘッドギアを装着する。そして必要な知識を脳にインストールする。それで勉強は終わり。あとは身につけた知識を、どのように活用していくかに時間を費やせばいい。
だけど失われるものも多いような気がする。何かを学ぶということの効果がもたらすのは知識や技能だけじゃない。試行錯誤する経験によって、心が鍛えられていく。問題が起きたときに対処する能力というのは、そうしてつちかっていくものだろう。努力が絶対に必要だとは言わないけれど、そこから得るものがあると思うんだよね。
でも科学が進歩したら、そんな経験でさえインストールできるのだろうか? そうなれば便利なようだけれど、なんとなく面白くない。人生の本当の楽しさは、目の前に現れた壁を乗り越えていくことにあると思っている。それが一瞬で自分の経験になるとすれば、生まれてくる意味がないように感じてしまうなぁ。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
『第1回令和小説大賞』にエントリーした小説を無料で読んでいただくことができます。くわしくはこちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする