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高羽そらさんインタビュー

人類がクソだと思うとき

人間なんて滅亡してしまえばいいと思うときがある。そんなときは人類がクソに思えて、同じ種であることに嫌悪感しか抱けない。

 

たとえば動物を虐待したり、密猟をしているようなニュースを知ったとき。そしてもっとも腹立たしいのが、同じ人間に対する残虐な行為。

 

ボクは昨日ある記事を読んで絶句するしかなかった。あまりにもひどい。

 

殺人を強いられた元少女兵たちの消えない烙印

 

この記事に書かれているのは東アフリカのウガンダ共和国のこと。「神の抵抗軍(LRA)」という武装組織があって、村の住人たちを襲って殺戮をくり返している。このLRAは村々を襲いながら少女を誘拐する。そしてその子たちを脅すことで少女兵に仕立て上げてしまう。

 

といったって軍隊組織ではないわけだから、要するに殺人を強要するということ。本当は家に帰りたくて仕方ないのに、屈強な男たちに囲まれて村人を襲うことに加担させられる。でないと殺されてしまうから。

 

その内容はあまりにおぞましくてこのブログで書く気持ちになれない。少女たちにどんなことをさせているか知りたい人は、リンク先の記事に書かれている。きっとボクのように人類がクソだと思えてくるはず。

 

そして誰もが予想できるとおり、少女たちは日常的にレイプされている。宗教が教える地獄のほうがマシな世界に思えるほど。もちろん政府や世界各国はこうした事態が起きているのを認知している。そして少女たちを救おうとしている。

 

それでようやく救出されても、あるいは命からがら逃げ出してきても、彼女たちの地獄は続いている。自分の生まれ故郷に帰っても、少女たちは『傷もの』としてひどい差別を受けるそう。

 

自分の家族を殺された人にすれば、強要されたとはいえ許せない気持ちがあるだろう。女性としても『傷もの』扱いを受けるので就職もできなければ、結婚も望めない。元LRAに所属していて事情を理解している男たちでさえ、彼女たちをさげすむらしい。こんなひどいことがあるだろうか?

 

だから戻ってきた少女たちの多くはPTSDの症状を見せたり、うつを発症することが多いそう。そして居場所がないことに絶望してLRAに戻る少女も大勢いる。つまり再び人を殺すことに手を染めてしまう。不当な差別を受けているより、そのほうがマシだということなのだろう。

 

人間ってどうしてここまで残虐になれるのだろう? どうして世界の国々の政府、そしてボクたちは何もできないのだろう?

 

できることがあるのにやっていないのか、それとも内政干渉等の壁によってできないのか。ボク自身だってどうしていいのかわからない。こんな現状があることを知っても、どうしようもない。だって少女たちを救っても、その国の人たちが差別するんだよ。どうすればいい?

 

これはウガンダだけの問題ではない。こうしたことが世界的に注目されたのは、2014年にナイジェリアの過激派組織ボコ・ハラムが寄宿学校を襲撃して、276人の少女を誘拐した事件が起きたから。記憶にある人も多いはず。スリランカでも同じようなことが起きている。

 

いまのボクに何もできないけれど、こんなことが起きていることを忘れないようにしたい。そしてできる限り、他人を思いやるという気持ちを行動にして表現していきたい。たとえ人類がクソに思えたとしても。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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