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高羽そらさんインタビュー

新型肺炎で見えた日本の危うさ

新型コロナウイルスがいよいよ本性を見せ始めた。今朝のニュースによると、中国での死者が80人にも達するとのこと。中国政府は情報を開示していないというより、あまりに激しい勢いなので全容を把握できていない気がする。

 

でも中国政府がただことではないと感じているのは確か。遅きに逸したが武漢の交通機関を閉鎖し、今日から中国人の団体旅行を禁止した。ボクがネットで見た武漢の映像では、防護服を着た人たちが銃を手にしていた。

 

防護服を身につけているだけで、発表されているウイルスの詳細が嘘くさく思えてくる。マスク程度では防げないと公言しているようなもの。さらに銃を手にしているということは、閉鎖された武漢の人たちが暴動を起こすことを警戒しているのだろう。ヤバいという空気しか見えない。

 

そんな緊迫した中国の対応に比べて、どうも日本政府の動きが鈍い。アメリカはすぐに武漢で身動きできなくなっている国民の出国計画を発表した。日本は昨日になってようやく全日空機のチャーターを決めている。なぜそれほど日本の対応が鈍いのか?

 

そのことについて触れた記事がある。

 

コロナウイルスで顕在化…安倍政権が「インバウンド・リスク」で躓く日

 

リンク先の記事の趣旨は、日本政府の対応が鈍いのは中国人の機嫌をそこねたくないから、とのこと。4月に習近平氏を国賓として迎えるにあたり、中国の人たちの感情を逆なでしたくないという意見。

 

ざっと読んだけれど、ボクはちがうと思う。春節祭と重なったことで、大勢の観光客を逃したくないという気持ちはあっただろう。成熟国家として経済成長が望めない日本にとって、観光立国としての立場を死守する必要があるから。

 

だけどボクが感じた日本政府の対応の悪さは、もっと本質的なところにあるように思う。それは日本という国が持つ、島国的な発想。

 

良くも悪くも島国根性が染みついているので、感覚的に対岸の火事という意識を持ちやすい。陸地を通じて国境を侵された経験がないから、ウイルスだってどうにかなるだろう的な感覚があるように思えて仕方ない。

 

そう考えることで、もっと恐ろしいことが想起される。国外からのウイルス封鎖ができない日本の性質は、他のことにも同じ対応をとってしまうような気がする。そうイメージするだけで背筋が寒くなる。

 

コロナウイルスを、他国の侵略に置き換えてみたらどうだろう?

 

日本人、そして日本政府は、今回のウィルスと同じような対応を取ってしまうような気がしてならない。目の前に危機が迫っているのに、楽観的な態度をいつまでも崩せない気がする。

 

いまの時代に戦争なんて起きるわけない、どうせ威嚇して終わりだろう、と根拠のない結論で安心する。あるいは、何かあればアメリカが助けてくれるよ、と他人任せな気分で傍観しているように思う。そして気がついたときには、どうしようもない状態におちいっている。日々のウイルス関連のニュースを見ていて、そんなイメージを感じてしまった。

 

新型肺炎に対して後手後手にまわった日本の動きは、突発性の高い対外的な出来事に対する対応力の欠如を証明しているように思う。その根底にあるのは島国意識かも。とにかく今回のウイルスに対して的確な対処をすることで、まだ日本は大丈夫だと安心させて欲しいと願っている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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