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高羽そらさんインタビュー

治安改善の鍵は仲間意識かな?

日本は以前に比べて治安が悪くなったと言われる。でも本当にそうだろうか?

 

たしかにボクが子供のころは、各家庭の防犯意識はレベルが低かった。真夏なんか玄関が網戸になっている家が多かったし、施錠するようになっても鍵は家の人間ならわかる場所に置いてあった。

 

セコムなんてものはなかったものなぁ。友人の家に行っても、声をかけて勝手にあがりこんでいた。いまから思うと考えられないようなことがいくつもあった。だけどある本で読んだけれど、ボクが子供時代のほうがはるかに凶悪犯罪が多かったそう。

 

悪くなったと感じるのは、マスコミの報道姿勢によるものだろう。凶悪な事件をやたら強調して取り上げるから、日本中でそんなことが起きているように錯覚してしまう。防犯意識が高まってきたことで、かえって昔よりは犯罪が減っている。

 

だったら世界的な視点で見たら、日本の治安はどうなるのか? そのことについてまとめてある記事を見た。

 

日本から出たことがないのでわからないのです、日本は本当に治安がいいのですか?

 

結論から言えば、現代でも日本はずば抜けて治安のいい国だった。これは世界史的なレベルで見ても、過去に存在した国の中で最高水準の治安レベルらしい。

 

リンク先の記事に殺人発生率のグラフがアップされている。対数グラフなので単位が分かりにくいけれど、日本の殺人発生率は2000年で0.4件なのに、2017年には0.2件にまで半減している。この数字はまちがいなく世界でダントツ。

 

同じグラフで言えば、アメリカでは5.3件で日本の約25倍になる。比較的マシなイギリスでも1.6件で日本の6倍程度。ところが世界にはもっとすごい国がある。

 

エルサルバドル、ジャマイカ、ホンジュラス、南アフリカ、コロンビアでは、なんと日本の300倍の殺人発生率となる。これらの国は700年前のヨーロッパのレベルなので、その治安の悪さが想像できるだろう。昼間でも街を歩くのに躊躇するほどの治安とのこと。

 

だから日本の治安の良さは人類史上の奇跡と呼ばれている。この記事ではその事実が述べられているだけで、理由については書かれていない。そこでボクなりに想像してみた。

 

その結果たどり着いたのは、『仲間意識』が高いということだと思う。まず大きな要素は島国であるということ。陸続きで他国の侵略を受けた経験がないので、単一民族的な意識が高くなる。同じ島国のイングランドでも、アイルランドとスコットランドという国があるからね。

 

さらにアメリカのように移民国家ではないということ。アメリカ人といっても、アフリカ系、アイルランド系、イタリア系というように分離意識が存在する。日本民族だって大陸からの移住者によって成り立っているけれど、国家の成立とともにある程度安定した民族が維持されてきた。

 

中国のように皇帝がコロコロ変わることなく、天皇という存在が常態化してきたのは大きいと思う。そういう意味では、江戸時代の鎖国もかなり影響しているだろう。植民地化を防ぐことができたから。

 

明治維新のときに踏ん張ったのも大きい。もし日本が植民地化されていたら、いまのような治安の良さは維持できなかったと思う。とにかく様々な要因が重なることで、日本人に心の奥には言葉にできない『仲間意識』が根付いているんだと思う。

 

治安の良さを支えているのは、その『仲間意識』だと思う。外国で治安が悪くなる理由は、人種や経済格差による分離意識のせいだろう。でも『仲間意識』は周囲に対してできる限り優しく接しようとするから、日本は決定的に治安が悪くならないんだと思う。

 

でもこれから先はどうなるかな? 移民や難民の受け入れが議論されているし、格差社会という言葉が一般化してきた。日本人の魂にある仲間意識が希薄になっていく可能性もある。だからこそ多様性の容認が鍵になってくるんだろう。

 

日本の治安の良さを世界的なレベルにするためには、グローバルな観点での仲間意識を育てる必要がある。治安改善はそれしかないと思うなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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