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高羽そらさんインタビュー

あなたの善と悪の境界線は?

誰もが納得できる善と悪の境界線を設定するのは難しい。人を殺すことは悪か? という簡素な質問なら、悪だと答える人が多いだろう。

 

だけど正当防衛が必要な状況もある。あるいは自分の家族が殺されそうになっている場合もある。そんなとき、人を殺すのは悪だからといってその犯行を静観する人はいないだろう。

 

つまり人間社会は複雑で、明確な善と悪の境界線を引くのが困難だということ。たとえばこんな質問を受けたら、あなたはどう答える?

 

あなたにはある兵器のスイッチを任せられている。そのスイッチをオンにすることで、1000人の無実の人間が死ぬと仮定する。でもそうすることで1万人の無実の人がの命が助かるとしたら、あなたはスイッチを押すだろうか? スイッチを押すことは善なのか、それとも悪なのか?

 

そんなことを問いかけてくる映画を観た。

 

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『ウォッチメン』という2009年のアメリカ映画。まさにアメリカという雰囲気の作品で、コミックを映画化したものらしい。『バットマン』や『スパイダーマン』的な映画だと思ってもらえば想像できるだろう。

 

ただこの映画は賛否両論が分かれる作品だと思う。まずは映像がエグい。日本ではR15指定を受けたほどだから、小学生にはちょっと見せにくい映画だと思う。そして設定がわかりづらい。コミックを知っている人なら理解できるかもしれないけれど、ボクのように原作を知らない人間はとっつきにくいだろう。

 

ただボクはこの映画をめちゃ気に入った。出演者のひとりであるパトリック・ウィルソンが好きだというのも理由のひとつ。でもそれ以上にこの時代の映画としては、アクションや特撮も含めて素晴らしいできだったと思う。

 

この写真の5人は『ウォッチメン』というヒーローグループ。最初は1930年代に結成されていて、『ミニッツメン』という組織だったけれど、世代交代して名前が変更された。

 

もちろんヒーローなので戦闘能力はずば抜けている。めちゃくちゃ強い。そのうえ、メンバーのひとりには超能力者もいる。このあたりの設定をバカらしいと思う人は、この段階でついていけないだろうけれどねwww

 

映画はメンバーの一人であるコメディアンが暗殺されることで始まる。それでメンバーたちは『ヒーロ狩り』が始まったと思い込む。だけどそれはもっと恐ろしい陰謀の始まりだったという展開。

 

時代は1985年で、アメリカとソ連の冷戦中。そして核戦争の危機が迫っていた。未来を透視できる超能力を持つジョンは、人類の滅亡を確信する。そんな危機を救うために、『ウォッチメン』のひとりによって恐ろしいことが実施された。

 

核戦争より恐ろしい出来事を起こすことで、アメリカとソ連を和解させようといういうもの。そのためには何千人もの人間が犠牲になる。だけど何億人を救うためにはそれしか方法がない。メンバーたちはそのことで反目するけれど、結果としてそれを容認する。

 

ヒーローというのはたったひとりの人間でも救うという存在。だけどこのメンバーは人類の存続のために何千人もの犠牲を容認した。いままでにこんなヒーローがいただろうか。この決定に反対するメンバーを殺すこともいとわない。

 

娯楽映画としてはとんでもない結末だけれど、ボクはこの終わり方に好感を持った。何が善で何が悪であるかは、あなたたちが判断してくださいということだろう。この映画を観てどう思うかによって、その人が持っている善と悪の境界線が見えてくると思う。とにかく不思議な魅力のある映画だったなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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