高羽そらさんインタビュー

本気で怒り、本気で許す

差別意識というものはやっかいで、人の心へこっそりと忍び寄ってくる。自分では意識していないのに、誰かを差別していることがある。ボクだって意識せずにやっていることがあるはず。

 

そんな状態だから、差別されている人が意思表示をしないと気づかないことも多い。かといって中途半端に伝えたら人間関係がこじれ、かえって差別がひどくなる可能性もある。

 

被害者が意思表示をしなければいけない世の中というのは悲しい。でもそれが現実だろう。だからこそ差別されている人は本気で怒らなくてはいけない。そうしないと相手に伝わらないように思う。

 

差別に関するある記事を読んで、ボクはとても感動した。思わず涙ぐんでしまった。

 

あのとき母は初めて怒った。小学生のぼくが直面した障害者とその家族への「差別」

 

ボクがここでゴチャゴチャ書くよりも、リンク先の記事を読んでもらうのが一番。本当に素敵な記事だった。概略だけ説明しておこう。

 

この記事を書いた男性の両親は聴覚障害を持っておられる。小学生のころはそんな事情がわかっていたけれど、自分の不満が両親にうまく伝えられない。手話を使ってのコミュニケーションにいらだち、かんしゃくを起こしたことが何度もあったそう。

 

だけど母親は常に優しく、そんな著者に対して怒ったことは一度もなかった。いつも優しい笑顔で、一生懸命になって自分の想いを伝えようとしたそう。

 

そんな母が一度だけ本気で怒ったことがあった。著者が小学校6年生のときのこと。近所で懇意にしているお年寄りがいた。自宅に植物を植えていつも花を咲かせていたそう。

 

その花壇が誰かに荒らされた。心配になってその家へいくと、近所のMさんという女性が彼をにらみつけた。そして花壇を荒らした犯人だと決めつけてきたらしい。普段からそのお年寄りの家に出入りしているのを見ていたからだろう。

 

だけどその背景には差別意識があった。以前からMさんは両親に対して差別的な発言や行動を取っていたらしい。そして自分の子供と著者を遊ばせないように仕向けていた。

 

犯人ではないのに責められて、著者はその場で泣くしかなかった。ところが急にMさんの態度が変わった。騒ぎを聞きつけた著者の母がやってきて、Mさんに対して本気で怒ったそう。母が怒ったのを見たことがないので、本当に驚いたらしい。

 

うまく話せないので、母が何を言っているかはMさんに伝わっていない。母はそれでも自分の息子をかばうために必死で抗議した。その思いだけは伝わったらしく、Mさんは謝罪して家に戻ったとのこと。

 

その後日談がさらに素敵だった。その事件から25年が経って、著者が帰省したときのこと。母がMさんの近況を細かく教えてくれた。どうやら普段から仲良くしているらしい。

 

それで著者は不思議に思い、「あのときのこと、忘れたの?」と訊いた。

 

すると母は手話を使ってこう答えた。「いつまで昔のこと言ってんの」

 

この言葉に驚いたそう。著者はいまだにMさんに対して悪い感情を抱いていた。障害者に対する偏見をまったく隠そうとしない人だったから。

 

だけど母の様子を見て、『怒り』だけでは人間の溝を埋めれらないと感じたとのこと。そしてこうしめくくっておられる。

 

『人は誰だって間違いを犯す。その起因となるのは「無知」であることも少なくない。それを指摘するのは“怒り”や“哀しみ”だろう。

 

しかし、ただ声を上げるだけでは溝が深まるだけなのかもしれない。その先にある、人と人とのつながりを望むのであれば、きっと「許す」ことが必要なのだと思う』

 

本気で怒り、本気で許す。そうすることが、差別によって生まれた人間の溝を埋めることができる方法なのかもしれないね。とても素晴らしい記事だったので、ぜひ読んで欲しいと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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