人間の主観を数値化できるの?
いまの季節、楽しみにしているスポーツがフィギュアスケート。年末のグランプリシリーズ、2月の四大陸選手権、そして3月の世界選手権と大きな大会が続くので目が離せない。
ただここ数年で気になっていることがある。フィギュアスケートはスポーツなんだけれど、同時に『美』を表現する競技でもある。フィギュアというくらいだから、『形』の完成度を競うスポーツという要素がある。
だけど最近はジャンプを含めて技術面ばかり重視されるようになり、ちょっと微妙な雰囲気になっている。今シーズンの女子フィギュアがその事実を浮き彫りにしている。
平昌五輪で金メダルを取ったザギトワや、銀メダルのメドヴェージェワたちがグランプリファイナルに出てこない。世界選手権も無理だろう。その理由は4回転ジャンプを飛ぶジュニア上がりの選手が台頭してきたから。4回転を跳べない女子は優勝できない。
そんな状況を改善しようという動きが出てきた。
今年のシーズンオフに、国際スケート連盟が規則改正について協議する予定とのこと。現在はショートプログラムもフリーも、技術点と演技構成点が半々になっている。だけど女子の4回転に象徴するように、技術重視の傾向を調整する意向らしい。
ショートプログラムは技術点を6割、演技構成点を4割にする。だけどフリーは反対に技術構成点を6割、技術点を4割にするそう。全体的に高得点を期待できるフリーに関して、『美』を重視するということだろう。早ければ2022年シーズンから適用になるとのこと。
これはいい傾向だと思う。だけどボクが以前から感じているフィギュアスケートの採点に関するモヤモヤが、やっぱり気になってしまう。
演技構成点がどのように採点されているのか知らない。おそらく明確に基準があるんだと思う。でないと競技にならないだろう。
だけどやっぱり思ってしまう。演技構成点というのは『主観』が大きく影響するんじゃないだろうか?
音楽の世界を表現している、あるいは演技力が素晴らしい、とフィギュアスケートの解説者が語ることがある。でもそれって、その人の主観だとしか思えない。たしかに音楽が単なるBGMにしかなっていない選手がいる。逆に音楽にピッタリと合わせて演技しているように感じる選手もいる。
だけどそれを点数化するとなると、人間の『主観』をどのように数値化できるのか疑問を感じる。だって人間には『好み』というものがあるはず。
同じ映画を観ても、感動する人とそうでない人がいるように、人間が『美』を感じるポイントに関して絶対的なものはないと思う。そうなるとどうしても審判の主観が影響を持ってしまうような気がする。
もっとリアルな話をしよう。男性の目から見ると、ほぼ同じレベルの技術の選手が滑っている場合、自分の好みの女性のほうに好感を持つのでは? 審判の人にそんな感情がないと信じたいけれど、やっぱり人間だからね。スタイルが良くて美しい人なら、演技構成点に関して有利だと思うんだけれどなぁwww
だけど困ったことがある。普通に4回転を跳ぶロシアの3人娘は、みんな美人なんだよねぇ。悔しいけれどロシア美人は、日本人に比べて強烈なインパクトを持っている。う〜ん、どちらにしても勝てそうにないよなぁ。
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