高羽そらさんインタビュー

人それぞれに沈黙の理由がある

もし誰かが沈黙したとしたら、それには深い理由があるはず。その多くは自分にとって都合の悪いことを隠すためだろう。刑事裁判においても黙秘権が認められているほどだから、人間として当然の権利なのかもしれない。

 

あるいは誰かを守るために沈黙することもある。何かに対してあきらめたり、絶望するゆえの沈黙もあるように思う。それだけに、その沈黙する内容には隠されたドラマがあるはず。

 

そんな沈黙をテーマにした小説を読んだ。

 

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『沈黙のパレード』東野圭吾 著という小説。

 

これはガリレオこと、大学教授の湯川学を主人公とした物語。『ガリレオシリーズ』と呼ばれていて、ボクは全作品を読んでいるし、映画も観た。そのせいか小説を読んでも、湯川の姿が福山雅治さんになってしまうwww

 

もうひとりの主人公である警視庁捜査一課の草薙刑事も、北村一輝さんの顔しか出てこない。映像のインパクトは強烈だからね。

 

この作品は『ガリレオシリーズ』の最新作。アメリカで研究していた湯川が、久しぶりに日本へ帰ってきたという設定になっている。まだかなり新しい作品なのでネタバレはしない。これから読む人の楽しみを奪いたくないから。

 

というのは今回の作品もすごいから。いや、もしかしたら最高作かもしれない。それほど緻密に計算されて物語が構成されているので、もう驚いてばかり。おそらく映画化されるのは確実だろう。

 

最初に書いたように、この物語は沈黙がテーマになっている。まず二つの事件がからむ。12歳の少女を殺した蓮沼というのが犯人なのは最初から明かされている。この事件は草彅が刑事になってすぐのときのものだった。

 

状況証拠からは完全に犯人だとわかっていた。だけど徹底的に黙秘権を行使した蓮沼によって、判決は無罪となった。証拠不十分というのがその理由。

 

そして次なる事件が起きる。歌手を目指している佐織という19歳の女性が遺体で見つかる。見つかった場所が蓮沼の実家だった。当然ながら蓮沼が逮捕されて、再び草彅が事件を担当する。だがまたしても蓮沼は黙秘を貫く。

 

結果として起訴が見送られ、蓮沼は釈放されてしまった。草薙は遺族に謝罪しながらも、必ず蓮沼を逮捕すると明言する。そしてたまたまその地域の研究所に赴任していた湯川が、親友である草彅の捜査に協力する。まぁ、ここまではいつものパターンだよね。

 

物語の展開としては、蓮沼の有罪の証拠を湯川が解明するんだと思っていた。ところがどっこい、その蓮沼が殺されてしまう。それもかなりトリッキーな殺された方。湯川がその謎を解き明かすことで、思わぬ人物が犯人として浮上してくる。

 

重要な容疑者は殺された佐織の父親。この街で料理屋をやっている。だが他にも疑いのある人物がいる。佐織を歌手にしようと日々歌のレッスンをしていた教師、そして佐織の恋人。いや、その街の住人が佐織とその父親の味方だったので、いっこうに有罪にならない蓮沼を殺したいと思う人間はうじゃうじゃいるということ。

 

そして誰もが沈黙を守る。ここでも『沈黙』がクローズアップされることになる。

 

とにかく最後の最後まで驚きの連続だった。徐々に沈黙が崩れていくけれど、最後の沈黙が強烈だった。どんでん返しといっていいほど。本を読みながら、思わず「えぇ〜〜」と叫びそうになった。

 

本当に見事な東野マジックだった。そして相変わらず湯川はカッコいい。この『ガリレオシリーズ』はずっと続けて欲しいなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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