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高羽そらさんインタビュー

受け身だと新しい世界を感じない

明晰夢や体外離脱で感じる五感は、現実世界と変わらないほどリアル。やや解像度の低い4D動画という雰囲気かな?

 

ただ以前から感じていたけれど、ボクの場合うまく働いていない感覚があった。それは嗅覚。

 

現実世界では『犬並み』と言われるほど鼻が利く。なのに体外離脱の世界だと、匂いの印象がかなり薄い。なぜだろうと思っていたけれど、あまり深くは考えていなかった。

 

だけど最近になってそのことを思い出して、もう少し探究してみようと思った。そこで明晰夢を見たときに、とにかく嗅覚に意識を集中するようにしていた。すると不思議なもので、カメラをズームアップするかのように匂いを強く感じることができるようになった。

 

その後は、普通の夢を見ているときでも匂いの記憶が強く残っている。理由として考えられるのは、体外離脱や明晰夢を体験すると、どうしても目に見えるものに意識が向く。そして空を飛んだりしていると、全身を駆け抜ける風や浮揚感に心が向けられる。だから匂いが後まわしになっていたんだと思う。

 

匂いが訪れるのを待っているのではなく、意識して匂いを感じようとすることが必要だとわかった。受け身でいる限り、入ってくる情報は限られくる。能動的になってこそ、ようやく新しい知覚を体験できるんだと感じた。

 

人間は受動的になっていると、自分にとって都合のいい情報しか知覚しない。これはネットにおける情報収集でも同じだと思う。自分の主義に反する記事はスルーして、信じていることが書かれている記事を目にしやすくなる。受け身でいると、そうして偏った情報しか受け取れなくなる。

 

積極的に意識してあらゆる感覚を使うことで、それまで意識外にあったものを知覚できるようになってくるんだと思う。新しい自分にアップデートしようと思うのなら。聞こえるのではなく『聞く』、見えるのではなく『見る』、という能動性が大切なポイントだと感じた。

 

ということは五感を超えた第六感というのも、受け身状態だと入ってくる情報が限られてくるのかも。積極的に第六感を意識することで、それまでの概念を超えた情報を得られるような気がする。

 

ちょっとしたことなんだけれど、何かに向かう姿勢というのは、自分次第で受け取るものがちがってくるんだろうね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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