時間の正体は『光』なのかも
我が家に光が帰ってきた。
先月からマンションの大規模修繕が始まった。足場が組まれ、先週までバルコニーの塗装工事だった。だからガラス戸がビニールで養生されているので、外の景色がまったく見えない。もちろんバルコニーに出ることさえできないので、布団を干すのも無理。
だけど塗装工事が終わったので、今週からバルコニーが使えるようになった。今日の神戸は朝から春らしい晴天で、南の海側から吹く風が気持ちいい。しばらく干せなかったものをできるだけ出して春風にあてている。
何よりも気持ちがいいのは、部屋に光が入って太陽を感じられること。といっても足場のネットがあるので、本来の光じゃない。それでもガラス戸が養生されていたときに比べたら、永遠の闇から光の世界へ移行した気分。
たった10日ほどでもこんなことを思うんだから、もし何ヶ月も闇で過ごせば人間はどうなるんだろう。そのことについて書かれた記事がある。
人は光がないとどうなるのか? 暗闇が人間の体と脳に及ぼす影響を体を張って研究した科学者
なかなか面白い記事だった。もっとも古い実験は、ボクが生まれた1962年のフランスの科学者によるもの。なんと時計もカレンダーもない状態なのに、暗闇の中で6ヶ月も過ごすという実験をした。
もっとも影響を受けたのが、時間の感覚だった。体内時計が完全に狂ってしまうので、1日24時間というリズムが崩壊するそう。36時間起きて12時間眠るというように、1日の時間が48時間になることもあったらしい。
その実験に参加した人は、同じような感覚を体験している。そして6ヶ月経過して外に出たとき、ほとんどの人がまだ数週間しか経っていないと感じていたそう。光のある世界とではまったくちがう時間軸で生きていたということ。
ボクたちが1日を24時間として違和感なく過ごしているのは、太陽の動きと肉体が同期しているからだろう。つまり時間の正体は『光』なんだと思う。旧約聖書でも天地創造において『光あれ!』という言葉が最初に放たれている。
闇に光が現れたことで、宇宙に時間という概念が生まれたのかもしれないね。
それゆえこの世界に生きているボクたちにとって、太陽の光は不可欠なもの。日照時間が少ない生活をしていると、まずはメンタルをやられるそう。季節性情動障害というものがあって、北半球に暮らす人は1月〜2月にかけて気分が落ち込み、集中力の低下、寝坊、無価値感という状態になりやすい。
だから夜勤が続いている人や、北極圏に近い場所に暮らしている人は、赤道付近の住民と比べてうつになりやすいとのこと。
いまはウイルス騒動で引きこもりの人が増えているだろうけれど、人混みは避けつつも、散歩して太陽の光を浴びることを意識したほうがいいかも。せっかく気持ちのいい気候だからね。でないとテレビやネットで暗いニュースばかり目にして、デマに振り回されることになってしまうよ。
我が家もいつものお花見はやめたけれど、歩ける範囲で散歩を兼ねたお花見をしようと思っている。太陽の光を浴びつつ、軽い運動をすることが、結果として免疫力アップにつながるからね。
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