ボクがキレたのはクマじゃない
自宅待機しつつも、新曲のプロモーションを頑張っているミュージシャンもいる。前向きでいいよね。
昨日、ヘイリー・スタインフェルドがニューシングルのミュージックビデオをリリースした。
曲のタイトルは『I Love You`s』。ここ半年くらいで3曲も続けて新曲を出しているので、いよいよ2枚目のアルバムのリリースが近いのかな?
女優でありながらミュージシャンという才能豊かな女性。セレーナ・ゴメスも同じだけど、そう言えばこの二人の曲調は似ているよなぁ。モノクロの映像なのに華やかに見えるのは、彼女の才能が輝いているからだろう。これからの活躍が楽しみ。
そして同じく、ミュージシャンをメインとしつつ、女優もこなしているアリシア・キーズが出演している映画を観た。
『私がクマにキレた理由』(原題:The Nanny Diaries)という2007年のアメリカ映画。アリシア・キーズは主人公であるアニーの友人役で出演しているだけで、アニーを演じているのはスカーレット・ヨハンソン。
とても素敵な作品だっただけに、ボクはこの邦題にキレた。なんやねんんこのタイトル。クマにキレた理由はラストにわかるけれど、このタイトルのせいでこの映画を観ていない残念な人を増やしていると思う。ボクはクマよりも、この邦題を考えた人にキレたわwww
アニーは大学を卒業して金融業界で働こうとしていた。面接まで無事にこぎつけている。だけどふいに自分という存在を見失い、未来への不安を覚えて就活を中断してしまう。そしてある出会いがあって、ニューヨークのセレブ一家の子守をすることになった。
その子守のことをナニーという。つまりアニーがナニーになってしまった、という物語。グレイヤーという名の少年と親しくなるのに苦労しながらも、アニーは彼を愛していく。グレイヤーはやんちゃに見えるけれど、ただ寂しいだけ。両親が忙しくてかまってくれないので、愛情不足を慢性的に感じていた。
そのうえグレイヤーの父親は息子だけでなく妻にも関心がない。だからグレイヤーの母親は夫の関心を得ることに頭がいっぱいで、同じく息子を放ったらかし。そのことに気づいたアニーが奮闘するという物語。
最終的にアニーはクビになる。その理由がクマ。
『ナニー・カメラ』というものがある。子守が子供に虐待をしていないを録画するもの。このカメラがぬいぐるみのクマに仕込まれていた。そのことが理由でアニーはクビになる。
頭にきたアニーは、そのクマに向かって本音をぶちまける。結果としてその映像が、グレイヤーと母親の人生を救うことになるというオチ。
シンプルだけれど笑えるし、心がポカポカと温かくなる素敵な物語だった。この映画の見どこはもちろんスカーレット・ヨハンソンの演技だけれど、それ以上にこの映画に欠かせない俳優がいる。
それは母親役を演じたローラ・リニー。以前から好きな女優さんで、この映画でも彼女の天才的な演技が光っていた。顔を見せなくても背中で演技ができる女優さんはそうそういない。ましてや正面を向いたら、彼女の持つオーラに引き込まれてしまう。
この映画はローラなしに考えられないと思う。それだけに、やっぱり邦題を考えた人にキレたくなるよなぁwww
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