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高羽そらさんインタビュー

緊急事態宣言で知った言葉

ついにというか、ようやくというか、緊急事態宣言が発出された。8日の午前0時から効力を持っているので、すでにスタートしている。

 

といってもボクの周囲ではあまり変化がない。マンションの大規模修繕は継続されているし、ゴミを回収する音が普通に聴こえていたりする。

 

ちょっと面白かったのは朝のテレビ番組。NHKはMCの華丸大吉さんたちが自宅らしき場所からの出演で、スタジオにはアナウンサーの人だけしかいない。他の放送局も同様の対応をとっていた。ネットもそうだけれど、全体的にアプリのZOOM感が定着してきたよね。

 

緊急事態宣言が出るとどうなるのか? いくつか記事を読んだけれど、ちょっとユニークなものを発見した。

 

コロナ「緊急事態宣言」でこれから起きること

 

この記事がユニークだったのは、緊急事態宣言を政治家の独裁という観点から論じていたこと。ここで『受任独裁』という思想が紹介されていた。ボクはこんな言葉を初めて知った。

 

まず簡単におさらいしておこう。緊急事態宣言が出るとどうなるのか。指定された地域の自治体が具体的に行動するんだけれど、要請、指示、強制という言葉からみるとわかりやすい。

 

要請:これは住民に対する外出の自粛がメイン。解釈を広げれば、できる限り出勤をしないということも含まれる。

 

指示:学校、映画館、イベント等について使用制限や中止を指示できる。

 

強制:マスクや医療品の売り渡し、臨時医療施設のために土地や建物の使用を強制できる。

 

大まかに言えばこんなところ。都市封鎖、いわゆるロックダウンとはちがう。公共交通機関は通常通りで道路も封鎖されない。スーパー等の生活に必要な店舗は継続営業だし、電気やガスのインフラも変わりない。携帯電話会社も端末の使用に関して制限を設けていない。

 

こうして冷静になれば、あわてふためくようなものじゃない。とにかく『家にいろ!』ということ。できる限り他人との接触を避けて、ウイルスを封殺するための措置だとわかる。

 

ただ日本の憲法は海外と比べて特殊で、私権の侵害に大してきびしい。政治家が独裁できないように、個人の権利が強く保証されている。だから外出禁止を要請できても、イタリアのように罰金を課したり、フィリピンのように射殺することはできない。

 

そんな日本でも要請、指示、強制という段階を踏むことで、ある程度の私権は制限される。リンク先の記事がユニークなのは、私権の制限が本格的な独裁につながらないことが大切だ、という論旨になっている。

 

そこで『受任独裁』という言葉が出てきた。ドイツのシュミットという人が提言した考え方。記事から抜粋してみよう。

 

『シュミットは、独裁の今日的な意味を定義し、暴政などと区別した。具体的には独裁とは、現体制が存続の危機に脅かされたとき、それを守るという目標のために一時的に存在するものと定義され、ひとたび使命が完了すれば、独裁は無用となると説いた。そのとき、法的委任の手続きに基づき、権力の集中を行うタイプを受任独裁とした』

 

要するにある目的のため、一時的に実施する独裁を『受任独裁』と称している。日本の緊急事態宣言は期間が定められ(最大で2年)、不要になったら即時終了されることが決められている。さらに政府の独断ではなく、専門家の意見を取り入れることが定められている。

 

今回の緊急事態宣言は、まさにそんな雰囲気。戦時下のようなものとはちがい、目的はウイルスを撲滅すること。しばらくは不自由だけれど、その目的が成功するようにボクたちは協力していくべきだと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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