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高羽そらさんインタビュー

『死』について真剣に考えよう

自分の頭を使って考えるのは大切だとわかっている。だけど自分でやるには限界がある。

 

たとえば和歌を暗記するとか、数学の問題を解いてみる、あるいは脳トレゲームをやってみるようなことなら一人でもできるだろう。

 

だけど思想や信条に関することは、自分の先入観や固定観念が邪魔をするので、本当の意味で頭を使うのは難しい。一人で考えていると、自分の守備範囲で思考をこね回すことしかできない。

 

そんなときは、専門家の手助けが必要。考えるための道筋をアドバイスしてもらうと、いままで見えていなかった世界が忽然と現れたりする。

 

特に人間が忌避している『死』という概念は、固定観念が強力にガードしている。その殻を打ち破ろうと思えば、かなり思い切って脳を使う必要がある。でもやってみる価値はある。そう思った人のために、オススメの本を紹介しよう。

 

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『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』シェリー・ケーガン著という本。

 

神戸の図書館が閉館中なので、電子書籍で読んだ本。タイトルに惹かれて読み始めたけれど、これがなかなか素晴らしい内容だった。実際にイェール大学で行われている著者の講義をまとめたもの。だがら少しずつ内容を理解しながら読み進むことができる。

 

特にスピリチュアルに関心のある人にオススメ。人間は死んだら終わりではない。魂があって存在し続ける、スピリチュアルに関心のある人は、おそらくほとんどの人がそう信じているだろう。

 

ところがこの教授はちがう。人間なんて死んだら一巻の終わりだと思っている。死後世界なんてまったく信じていない。だからこそ著者の思想を理解しようと頭を働かせることで、いままでとちがう視点を獲得することができる。これがかなり快感なんだよねwww

 

著者は『死』を忌むべきものとしていない。むしろ『不死』であることを悪だと考えている。さらに自殺まで条件によっては肯定している。これだけ聞くとかなり過激だと感じるかもしれない。だけどそこは哲学者。

 

彼の思想を説明するために、具体的な事例をあげながらわかりやすく語る。読者も一緒に考えざるを得ないように誘導される。そして自分なりの結論について思いを馳せることになる。

 

著者もあとがきで述べているが、彼の思想を強要するための講義ではない。死後世界があると思う人はそれでもいい。ただ『死』というものについて、あらゆる角度から真摯に、そして古い概念へ逃げることなしに考えようということ。それを導くための講義となっている。

 

読み終えて基本的にボクの考えは変わっていない。だけどいままでとちがう視点を得たことで、よりアップデートできたような気がしている。こんな講義を受けられるイェール大学の学生がうらやましいなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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