ワクチンが復権するチャンス
関西圏は今日にも緊急事態宣言が解除される見込み。大阪、兵庫、京都の3府県の感染者数や陽性率は、ここ一週間ほどで激減した。経済的な負担を考えると、いい潮時だと思う。USJも23日から再開されるとのことなので、ホッとしている人が多いだろう。
ただし油断は禁物。ウイルスがゼロになるのを待てないから、緊急事態宣言が解除されただけ。感染リスクは依然として存在している。だからマスクは欠かせないし、他人との物理的な距離も確保するべき。そうして新型コロナウイルスと共存していくしかない。
これから蒸し暑い夏を迎えるので、どうにかこうにか切り抜けていけると思う。要注意なのは今年の秋から冬にかけての寒くなる季節。できることなら本格的な寒さを迎える来年の年明けには、コロナワクチンが完成してほしい。
そんな願いが届きそうな成果が報告されている。
米モデルナ社のコロナワクチン、初期治験で「有望な結果」 45人の被験者全員が抗体を獲得
アメリカのモデルナ社という企業が、新型コロナウイルスのワクチンで着実な成果を上げている。まだ臨床試験の第一段階だけれど、ワクチンを接種した45人全員に抗体が認められたとのこと。久しぶりに明るいニュースだよね。
日本でもワクチン開発が急ピッチで進んでいる。関西では大阪大学の研究チームが中心となって、今年の秋を目標にしてワクチン開発が進行中とのこと。おそらく他の国でも必死になっていることだと思う。
もしほぼ完璧なワクチンが完成したら、その国や企業は世界中から注目される。経済効果もかなり見込まれるので、国家の威信をかけてワクチン開発でトップに立とうとしているはず。
ただワクチンは時間がかかる。リンク先の記事のモデルナ社のような成果を上げていても、ワクチンの完成は2021年になるとのこと。副作用のこともあるから、慎重に作業を進めるしかないよね。北半球の国々としては、どうにか次の冬までにワクチンが完成することを切望しているはず。
ここのところ、ワクチンは不遇な時代を経験してきた。特に日本では、ワクチン接種に反対する人が多い。だけど今回の新型コロナウイルスによって、ワクチンという存在が見直されることになるはず。いや、是非ともそうなって欲しい。
そもそもゼロリスクなんてありえない。どんなことにもリスクは伴う。だけど感染症に対して、ワクチンが人類にもたらした功績は計り知れない。副作用で辛い思いをしている人があるかもしれない。だけどそれ以上にワクチンによって命を救われた人が大勢いるはず。
ネガティブなことに目を向けて、それだけを騒ぎ立てているのがワクチン反対派の人たち。それも医学的根拠もないのに、雰囲気で反対派に同調している人が多い。内容にかかわらず、反対や批判することを好きな人が多すぎる。もっと全体的な視点を持てないのだろうか?
コロナワクチンが完成することで、今回のような感染拡大を防ぐことができる。経済活動も日常を取り戻して、人々に笑顔が戻ってくるだろう。それほどの価値を持つワクチンが、今回のことで見直されることになればいいなと思う。
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