日本人の死亡率が低い理由
関西圏における緊急事態宣言の解除が決まった。正式には今夜の午前0時から。
だけど昨日の街の様子を見ていると、すでに経済が動き出していると感じた。ずっと閉店していた駅ビルの雑貨店が再開していたし、飲食店も普段どおりの雰囲気。何より解除の印象を強くしているのは、神戸市の図書館が動き出したこと。
まだ閲覧も入館もできないし、新規の予約も不可。だけどすでに予約済みの本については、貸出しができるようになった。ということでボクは久しぶりに紙の本を手にして戻ってきた。
それでも図書館の入り口は立ち位置が決まっていて、他人との距離を置くようになっている。入れるのは扉から1メートル程度、図書館の職員さんの前には、大きなビニールの間仕切りが設置されていた。まだまだ正常モードには時間がかかりそう。
さらに駅ビルを歩いていると、閉店した店舗の片付けが目についた。自粛解除を待ちきれなくて、経営を断念したんだろうね。おそらくそうしたお店は相当数になるだろうと思う。
関東と北海道も近いうちに解除になるだろう。だとしてもウイルスによる悪影響は当面のあいだ続くことになるのは必至。ただ幸いなのは、日本人の死者が少ないこと。いまの時点で800人に達していない。10万人に迫ろうかというアメリカとは桁が違い過ぎる。
なぜこれほどヨーロッパやアメリカ人に比べて、東アジアの人たちの死者数が少ないのか? そのことについて興味深い結果が出ている。
日本人は新型コロナウイルスに対して免疫を持っている可能性 低い死亡率の原因?
日本で死亡率が低いのは、罰則を設けなくても自粛に協力できるという国民性が大きいと思う。だとしてもやはり欧米の人たちとの死亡率に差があり過ぎる。
その理由としてBCG接種の有無まで取り上げられていた。ただそれも科学的な根拠が提出できていない。だけど東京大学の研究によって、日本人の死亡率の低さが解明されたかもしれない。
結論から言えば、東アジアの人々が新型コロナウイルスに対する免疫を持っている可能性が高いらしい。
抗体検査をすることで、その事実が明らかになりつつある。くわしい内容はリンク先の記事を参照してもらえばと思う。東アジアでは以前から新型コロナウイルスと遺伝子構造の近いウイルスが出現していた可能性がある。
弱毒化していて重症化はしないものの、風邪の症状をもたらしていたと見られている。それは抗体の種別をチェックすることでわかる。それらはここ数ヶ月で免疫を持ったような抗体ではないらしい。
これは中国の武漢でも同じ報告がなされている。2015年から2018年の血液サンプルに、同じ抗体が確認されている。新型コロナウイルスとは完全に一致しないとしても、ワクチンのように弱いウイルスによって抗原の合致する抗体ができていた可能性があるそう。
だから日本人は重症化しにくいし、死亡率が他国に比べて圧倒的に低い。そう考えるのが妥当だとのこと。もちろん新型なので、800人近い死者が出ている。それはインフルエンザのワクチンでも同じだよね。ウイルスは変異するので、抗体が完璧に働かない場合もある。
欧米の人たちは、そうした抗体を持っていなかったのかも。だからあれほどの死者が出たと予測されている。
日本ではこれから抗体検査が実施されるので、その事実を裏付けるデータが採取できるかもしれない。ただ結果がどうであっても、ワクチンが必要なのはまちがいない。抗体のない日本人もいるだろうしね。1日でも早く、ワクチンが完成しますように。
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