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高羽そらさんインタビュー

単なるエロ小説じゃなかった

今日4日ぶりに買い物に出かけると、近所の私立女子中高の生徒たちが登校していた。先月からひっそりとしていたので、なんとなくうれしい。買い物帰りには同じく集団下校している彼女たちと会ったから、学校再開に向けての登校日だったのかもしれない。

 

そしてランドセルを背負った小学生たちも、午前中に行列を作って学校から戻ってきた。彼らも久しぶりの登校日だったのだろう。緊急事態宣言が解除されたことで、学校の再開に向けて動き出しているらしい。いいことだよね。

 

まだまだ日常生活が戻るのは時間がかかると思う。だけど子供たちの通学する様子を見ているだけで希望が持てる。そしてボクも一歩だけ日常に近づいた。

 

それは久しぶりに図書館の本を読了したこと。今月の16日から、緊急事態宣言前に予約した本の貸し出しがスタートしている。ということで久しぶりに紙の本の感触を楽しんだ。

 

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『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』下巻 E・L・ジェイムズ著という本の下巻。

 

なんと上巻を読了して感想を書いたのが3月30日のブログ。『おい、これ官能小説やん!』という記事。上巻から下巻まで2ヶ月近くあいていたけれど、読み始めると意外に覚えていた。まだボケていないらしいwww

 

これは人気作品の『トワイライト』シリーズのオマージュとして書かれた作品。ところが『トワイライト』を超えるような世界的なベストセラーになり、映画化もされている。ボクも名前だけを知っていたので、内容も考えずに本を手にした。吸血鬼の物語だと思い込んでいたから。

 

ところが恋愛物語であり、それもどちらかと言えば官能小説だった。面食らったけれど、これが意外にも面白い。主人公のアナという大学を出たばかりの女性が魅力的なキャラになっている。

 

そしてアナを虜にするクリスチャンもかっこいいだけでなく、気持ちのいいほどの大金持ち。上巻ではアナに自家用ヘリを用意したり、高級自動車を買っている。それも嫌味がない。下巻ではアナが予約した飛行機のチケットが、勝手にファーストクラスに変更されていた。とにかくリッチ。

 

ただ問題は、彼がSMの倒錯者だということ。アナはその契約を結ばないと、愛するクリスチャンを手放さなくてはいけない。これが『トワイライト』だと、ベラが吸血鬼になるかどうかを葛藤するシーンと重なる。

 

という変な小説なんだけれど、下巻を読み終えてベストセラーになった理由がわかった。これは単なる官能小説じゃない。恋愛物語としての完成度が高く、主人公たちの心情がかなり奥深くまで切り込んで描写されている。だから二人の未来が気になって仕方ない。

 

アナは愛するクリスチャンを理解しようと必死になる。そしてクリスチャンも最初は高飛車だったけれど、アナに歩み寄ろうとしている。だけどその壁は思っているより厚い。

 

なぜクリスチャンがこういう性癖を持つようになったのか。アナはそのことを必死で知ろうとする。そうすればクリスチャンを理解できるし、彼が取り込まれている闇から救い出せると思ったから。

 

その結末を知りたくて必死になって読んだ。ところがなんとラストでアナがキレてしまう。もう彼を理解できないと感じ、一方的に別れを告げてしまった。そして同じくらいクリスチャンも絶望する。もしかしたら自分を救ってくれるのがアナだと感じていたからだろう。

 

そこで終わってしまった。もう〜、二人がどうなるかわからへんやんか〜〜!

 

だから続編を読め、ということなんだろう。この作品は3部作になっていて、続編は『フィフティ・シェイズ・ダーカー』というタイトル。

 

仕方ない。図書館で新規予約の受付が始まったら、続編の予約をしよう。だって二人の未来が気になって仕方ないから。読者にこう思わせるから、世界的なベストセラーになったんだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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