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高羽そらさんインタビュー

同調圧力は文化、それとも悪習

緊急事態宣言が、いよいよ全国的に解除される。待ちに待った商店主の人たちがホッとしていると思う。

 

先立って解除になった神戸も、今日から三宮駅前の商業ビルが全面的に再開する。他の商業施設も同様だろう。

 

緊急事態宣言が出ているとき好ましく思ったのが、国民の協力的な態度。ゴールデンウイークの人手は歴史的な人の少なさで、一人ひとりが外出を自粛していた成果がいまになって出ている。まぁ、自粛なしても問題なかったという声も出ているけれどねwww

 

とにかく罰則がなくても自粛が成立することに、諸外国は驚いている。「不思議の国日本」と噂になっているらしい。日本人としては喜ばしいことなんだけれど、その背景にあるものは微妙。

 

なぜなら日本は歴史的に『同調圧力』が根づいているから。

 

同調圧力

 

短いけれど興味深い記事だった。日本のウイルス対策が、同調圧力を前提として作られているということ。日本政府として、はなから罰則規定を設ける気がない。首相が緊急事態宣言を発出するだけで、「はい、わかりました。協力します」という空気になる。

 

この感覚が外国の人には理解できないのだろう。だけどボクたち日本人にとっては、さほど不思議ではない。逆に罰則を課せられないと外出を自粛できない人たちのほうが難儀に思える。

 

ただ当たり前だけれど、物事には両面がある。同調圧力は言葉どおりに『圧力』を有している。それゆえ協力しない人に対してのバッシングが起きる。

 

『自粛警察』というのがその代表だろう。協力しない人に対して直接的に暴言を吐いたり、張り紙をしたりする。あるいは無言であっても、マスクをしていない人に冷たい視線を向けたりする。『村八分』という言葉が象徴するように、日本人には同調圧力がDNAに浸透しているように思う。


先ほども書いたけれど、これはいい悪いの話ではない。どんなことにも両面があるので、大切なのはバランス。ボクとしては、同調圧力というものが日本人にとってどういうものなのかについて関心があるだけ。それは文化なのか、それとも手放すべき悪習なのか?

 

そこで想像してみた。極端に偏った状態をイメージするとわかりやすい。

 

徹底的に同調圧力が機能している社会をイメージしてみた。基本的に罰則はなく、こうしようという決め事だけが知られている世界。その決め事を守っている限り、平穏に暮らすことができる。だけどそれらに反したら、村八分という社会的な制裁が待っている。

 

もうひとつは同調圧力がまったく存在しない世界。誰もが他人の視線を気にせず、好き勝手に生きている。ただし厳格な法律があって、違反したものには重い刑罰が用意されている。こちらも法律に反することがなければ、平穏に暮らすことができる。

 

さて、あなたはどちらの世界がいいだろう?

 

ボクは明け方に布団でそのことを考えてみた。どうしてもどちらかを選ばなければいけないとしたら、やはり同調圧力の世界で暮らすだろうと思う。たしかに息苦しいし無言の圧力を感じる。他人の視線も気になる。

 

だけど法律ギリギリの範囲で、他人に迷惑をかけても好き勝手なことをやっている人を見るほうが耐え難い。つまり同調圧力が存在しない世界のほうが、ボクにとってはストレスがたまりそう。他人を見てイライラしてばかりのような気がする。

 

そう思うと、ボクにとって同調圧力は文化としてすでに浸透しているのかもしれない。拡大解釈をすれば、日本人の多くはそうした感覚を持っているように思う。バランスを取ることは必要だけれど、もし同調圧力が文化だとしたら大切にしていくべきものなのかもしれないね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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