アメリカと中国は開戦一歩前
新型コロナウイルスが世界中で人の命を奪っている。アメリカでは死者が10万人を超え、朝鮮戦争とベトナム戦争での戦死者の合計を上回った。
でもこのウイルスがもたらす危機は、これからが本番かもしれない。なぜなら新型コロナウイルスは、微妙な関係だったアメリカと中国の関係を完全に決裂させてしまったから。
現在アメリカと中国の火種となっているのは、大きく分けて３つある。
・新型コロナウイルスの発症に関するもの
・中国政府が香港に国家安全法を強制したこと
・台湾問題
もちろんこれだけじゃない。貿易問題もあるし、南シナ海における中国の軍事行動や、チベット人やウイグル人に対する人権問題も両国の摩擦を激化させている。
そして今朝になって、トランプ大統領が大きな決断をした。
中国寄りの姿勢を改めないWHOの脱退を表明した。新しい世界機構を作るらしい。
香港に対するビザや関税の優遇措置を撤廃する。それは国家安全法の制定に対抗するもの。
そしてそれらに伴って、中国人の入国を制限したり、研究者等の滞在ビザの取り消しも検討されている。資産の凍結も考えているとのこと。
アメリカと中国のこうした関係は、すでに冷戦状態へ突入していることを証明している。もはや両国が相入れる要素が見えない。
今回のトランプ大統領の決定に対して、中国政府も黙っていないだろう。内政干渉だとして反発するのは必至。もしかすると両国は開戦一歩手前かもしれない。
「激突コース」を突き進む米中、ついに見えてきた「軍事的選択肢」
ちょっと怖い記事。このまま両国の関係が悪化すると、軍事衝突が避けられないのではというもの。ボクもきな臭い匂いは常に感じている。
いまは経済制裁を中心とした応酬が続いているが、そのヒリヒリ感は日増しに高まっているはず。それらが臨界点に達したとしたら、軍事衝突なんて些細なことで起きてしまう。
前線にいる兵士たちのちょっとした判断ミスが、本格的な戦争になってしまうかもしれない。
アメリカのペンタゴン関係者は、中国の対応次第では軍事行動もあり得ると正式に表明している。もちろん中国も黙っていない。人民解放軍の参謀長が、「台湾との再統一にむけて軍事手段も必要」と述べている。
アメリカが決めたWHOの脱退問題には、台湾との関係も大きく影響している。アメリカはウイグル人に対する人権阻害に対する法案も通過させている。とにかく火種はあちこちにあるわけで、いつ何が起きても不思議じゃない。
日本はこの両国に対して、政府としての明確な判断を表明するべき。今回のWHOの脱退に関しても、日本の動向は注目されているはず。どっちつかずの態度で曖昧な政治姿勢をとったままだと、世界中の国からそっぽを向かれるだろう。
もしアメリカと中国が軍事衝突を起こせば、日本政府も重要な決断を迫られる。最悪の事態を避けるためには、日本政府は座視しているわけにはいかないだろう。今後の政府声明に注目したいと思う。
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