明晰夢世界はこんな感じ
明晰夢で体験する世界を説明するのに、最適なミュージックビデオがリリースされた。
最近のボクのお気に入りで、音楽プロデューサーのマシュメロとホールジーがコラボした『Be Kind」という曲がある。歌詞を紹介したビデオはあったけれど、本格的なミュージックビデオはリリースされていなかった。それが数日前になって、ようやく公開された。
このビデオを見て、これこそ明晰夢の世界だと感じた。オープニングは何もない荒れ果てた場所にいるホールジーが、曲が始まると同時に異世界へ移行する。サイキックで美しい映像に包まれて、ホールジーが歌い続ける。その世界観が明晰夢にそっくり。体験してみたい人のためにリンクしておこう。
そして同じく明晰夢世界のような映画を観た。先ほどのミュージックビデオとはタイプがちがう。でも明晰夢らしさが映画全体に満ちている。それは特定の時代背景がなかったり、常識外のことが次々に起こるから。つまり現実に比べて、どこか異質な世界が展開する作品だった。
『グレートウォール』(原題: 長城 / The Great Wall)という2016年のアメリカ・中国の合作映画。万里の長城が舞台となっていて、なぜ万里の長城が作られたかについて、架空の物語として描かれている。主演は写真のマット・デイモン。
批評家たちには酷評された作品らしい。だけどボクはこの映画が大好き。マット・デイモンはカッコいいし、CGが素晴らしい。いつの時代なのかよくわからないのもいい。現在の地球とはややちがっていて、パラレルワールドの出来事のように感じる作品だった。
ボク的に言えば、マット・デイモン版、あるいは中国版の『ロード・・オブ・ザ・リング』という雰囲気。『ロード・オブ・ザ・リング』の映画が好きな人なら、絶対に楽しめると思う。突っ込みどころは多いけれど、そんなものが気にならないくらい興奮する。めちゃめちゃ面白かった!
マット・デイモンが演じるウィリアムは、仲間たちとともに黒色火薬を求めて中国にやってきた。それを持ち帰って、ヨーロッパで大金を稼ごうという魂胆。ウィリアムは兵士としても優秀だったので、仲間たちも危険を覚悟でついてきた。
ある日、とてつもない怪物に襲われる。それがこんな生き物。
こんな恐ろしい怪物をウィリアムは倒してしまう。それにはある『理由』があった。やがて馬賊に襲われて仲間のほとんどを殺されたウィリアムと親友のトバールは、万里の長城を要塞化していた禁軍に拘束される。
二人を殺そうとした禁軍は、ウィリアムが怪物を一人で殺したことを知って驚く。そしてその『理由』を知るために二人の命を助けた。なぜなら60年に1度、その怪物は何万匹という大群を率いて襲いかかってくる。それが今年だった。
ということでウィリアムは禁軍に迎え入れられて怪物と戦う、という物語。続きを知りたい人は、ぜひ映画を。怪物のCGと禁軍の兵士たちの鮮やかな動きに感動するはず。そしてウィリアムの強さにも驚くだろう。ただひたすら楽しめる作品だった。
この映画のような異世界で、かつワクワクする冒険を経験できるのが明晰夢。要するに明晰夢というのは、そこで展開するすべてがファンタジー世界なんだろうね。
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