行き詰まったと感じる人へ
新型コロナウイルスは、大勢の人の人生を変えてしまった。これまでの常識がくつがえされて、想像もしなかった新しい波が次々と押し寄せている。
その流れに乗って未知の世界へ飛び込んでいる人はいるだろう。だけどまだ多くの人が、とまどいながら心に不安を抱えているはず。なかには仕事の環境が大きく変化して、自分の人生が行き詰まったように感じている人もいるだろう。
そんな人に、メチャ元気が出る本をオススメしよう。昨年の暮れに話題になった本なので、知っている人は多いかもしれない。
『サードドア 精神的資産のふやし方』アレックス・バナヤン著という本。著者であるアレックスの体験談を記したもので、その稀有な体験に引き込まれるだけでなく、前向きに生きるための勇気をもらえる内容だった。
『サードドア』とは何か? それは自分の夢を叶えるためのドア。そのドアがどのようなものか、序文で簡潔に説明されている。全文を紹介しておこう。
以下抜粋〜
人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。
常に3つの入り口が用意されている。
ファーストドア:正面入り口だ。
長い行列が弧を描いて続き、
入れるかどうか気をもみながら、
99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア:VIP専用入り口だ。
億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
それから、いつだってそこにあるのに、
誰も教えてくれないドアがある。
サードドアだ。
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、
何百回もノックして窓を乗り越え、
キッチンをこっそり通り抜けたその先に───必ずある。
ビル・ゲイツが
初めてソフトウェアを販売できたのも、
スティーブン・スピルバーグが
ハリウッドで史上最年少の監督になれたのも、
みんなサードドアをこじ開けたからなんだ。
〜以上抜粋。
著者は学生時代にあることを決意する。多くの著名人にインタビューすることで、どうして彼らがサードドアを開けたのかを本にしよう、と。
インタビューした相手は本当にすごい。もちろんビル・ゲイツも入っている。ボクが興奮して読んだのは、レディーガガとのやりとり。それ以外にも誰もが知っている著名人が登場する。
最高に面白いのは、彼のスタート。このミッションを成功させるために、彼はテレビのクイズ番組に出演する。そこで勝つことで、この企画のための資金を得た。その勝利の方法を読むだけで、笑いこけながら感心してばかり。
とにかく読み物としても最高に楽しかった。著者のミッションは、ことごとくうまくいかない。失敗ばかりが続き、何度も挫折しそうになる。だけどその失敗のなかにこそ、サードドアを開ける『鍵』があったことに彼は気づいていく。
これを読まないなんて、絶対にもったいないよ。そう断言できる内容だった。これから社会に出る若い人はもちろん、ボクのように人生の折り返しを過ぎた人間にも勇気がもらえる。だってサードドアはいつでも、そして誰にでも用意されているから。大切なのは、それを開けようとするかどうかだけ。
この先の人生に不安を覚えている人は、一度立ち止まってこの本を手にしてみるべき。きっと前に進むための『何か』を感じ取れるはず。こんなことを本当にやった人がいるなんて、驚きながらもマジで感動してしまった。
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