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高羽そらさんインタビュー

ホラー作品の効用に納得

スティーブン・キング作品にハマってしまい、邦訳作品の完全読破を継続中。いまも彼の短編集を読んでいる。

 

それにつられて、やや苦手だったホラー映画も観るようになった。原作を映画化したときの雰囲気を感じたかったから。

 

彼の作品のすごいところは、発想が奇抜で豊かなこと。想像もつかないような設定が普通に出てくる。ただし、かなり怖い。そしてエグい。

 

原作をありのままに映像化したら、おそらくどこの配給会社も拒絶するはず。それでも古くは『キャリー』や『シャイニング』のようなホラーの名作があり、最近でも『IT』でかなりやばいピエロの怪物が大勢の人を恐怖におとしいれた。

 

そんなホラー映画に、想像もしなかったような効用があるそう。それは今回の新型コロナウイルスによるパンデミックで明らかになった。

 

週末・ホラー映画が好きな人は、コロナウイルスのパンデミックに上手く適応していることが判明

 

その効用とはタイトルのとおり。新型コロナウイルスの蔓延によって、世界中で都市封鎖が決行された。ヨーロッパやアメリカでは、万人単位で感染者が命を落とした。世界全体では50万人以上の人が亡くなっている。

 

日本の死者は千人に届いていないけれど、緊急事態宣言が出されたことでパニックのような状態になった人もいるだろう。そんな非日常に追い込まれたとき、ホラー映画や世界の週末を描いた映画が好きな人は、比較的精神を安定させてパンデミックを過ごしたらしい。

 

アメリカのシカゴ大学の心理学者の研究結果が公表されている。今回のパンデミックに関して、その備え、経験している不安、ウツ、苛立ち、不眠の度合いについて調査した。当然ながら調査対象者の年齢、性別、映画が好きかどうか、あるいは神経症的傾向があるかどうか加味したうえで、データとして有用となるように配慮されている。

 

その結果、ホラー映画ファンは、大多数の人と比べて、今の状況下でもそれほどストレスを感じていないらしい。そして、世界の終末が描かれた映画のファンは、心理面と現実面の双方において一番柔軟かつきちんと備えることができていたそう。

 

先日ボクがこのブログで紹介した『ラストデイズ』なんて、まさにウイルス関連の終末映画だった。ウイルスに感染すると、外に出られなくなるというもの。少し前に見た『カリフォルニア・ダウン』という大地震の映画もそうだよね。

 

そうなる理由はいくつか検証されているけれど、ボクが有力だと思うのはシミュレーションできることだろう。フィクションだとわかりつつも、映画の登場人物に感情移入する。一緒になって危機を経験したり、それを乗り越えていくことで、仮想現実的な体験をしているんだと思う。

 

だから平和で幸せな映画しか観ない人に比べたら、現実で危機が起きたときに無意識レベルで対応できるんだと思う。悪夢を見そうなほど怖いホラーや、この世の終わりが描かれた小説や映画がある。そんなものを創って、誰が読んだり観たりするのか疑問に思う人はいるだろう。

 

だけどこうした効果があるということかもね。フィクションで擬似体験をすることで、人間は危機管理能力を鍛えているのかもしれない。この世に小説や映画、そして漫画やアニメが存在する意義が、この研究によって象徴されているような気がする。

 

ちなみにリンク先の記事で2つの終末映画が紹介されていた。『コンテイジョン』と『イット・カムズ・アット・ナイト』という作品。どちらもウイルスの感染をテーマにした作品。『コンテイジョン』は過去に観たので、後者の映画を近いうちに観ようと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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