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高羽そらさんインタビュー

究極のマイナンバーカード

ITに関していえば、日本はすでに後進国と言っていい。新型コロナウイルス対策における台湾のIT技術が報道されたとき、まったく勝負にならない日本の現状に唖然とした人は多いはず。

 

同じく日本におけるコロナ関連の給付金についても、わずか数日で振込が完了したアメリカが奇跡のように思えた。アメリカには社会保障番号というものが定着していて、銀行口座とひも付けされている。だから個人認証が圧倒的に速い。

 

だけど日本のマイナンバーカードはまったく役に立っていない。暗証番号を忘れた人が役所に殺到した映像を見ていると、呆れすぎて笑うしかない。

 

だけどアメリカの社会保障番号でさえ陳腐に思えるシステムを採用している国がある。それはいまやIT先進国となったインド。

 

「普及率9割超」インド人も激賞するインド版マイナンバーカードのすごさ

 

インド版のマイナンバーカーは、アドハーシステムと呼ばれている。なんと普及率は9割を超えていて、12億人以上の人が登録している。2009年から本格的に導入が進み、いまでは指紋、顔、虹彩の認証を組み合わせ、1日最大200万件を登録できるそう。5歳以上でないと登録できないので、9割といっても登録可能な人のほとんどがカードを作っていることになる。

 

このシステムは個人情報のほぼすべてが網羅されている。日本で言うところの戸籍情報だけでなく、住所、銀行口座、運転免許証、さらに個人の資産情報まで登録されている。だから会社を作ろうと思っても、たった3日で法務局に登記できる。

 

銀行からお金を借りる場合も、アドハーシステムの情報がクラウド上に保存されている。だから銀行は申請者の了解を得ることで、個人情報にアクセスすることができる。日本のように大量の紙を使って申請書類を作成したり、印鑑を押す必要がない。

 

とにかくインドは人口が多い。だから同姓同名の人なんて数えきれない。銀行口座を持っていない人も多いので、アドハーシステムが導入される前は様々なトラブルがあった。例えばコロナ給付金のような制度があったとしよう。

 

個人に給付金を渡すとなると、口座がない人は現金になる。だけど個人が特定できないことで、中間搾取をする人が絶えなかったそう。いくらもらえるかという情報も曖昧で、現金を抜かれていても気づかない。

 

だけどこのシステムを導入するだけで、124億ドルの不正支出がなくなったとのこと。そして高額紙幣の廃止が可能となり、脱税が激減してキャッシュレス化が促進されることになった。

 

もっと驚く事実がある。

 

このシステムを開発したのが日本のNECということ。これはかなりショック。なぜなら同じシステムを日本に導入することが可能なのに、それがまったくできていないということだから。

 

その理由は明らか。個人情報の共有に反対する人たちが、マイナンバーカードの促進を阻害してきたから。せっかく立派なインフラがあるのに、まったく活用できていない。ようやく銀行口座や運転免許証とのひも付けが議論されてきたのも、コロナの給付金でトラブルがあったからだろう。

 

日本の最大の問題は、個人情報の共有に関して前向きになれないこと。インドのように個人情報をフリーにしつつ、セキリュティを高めていくための努力を最初から怠っている。

 

個人情報の悪用例ばかりが取り沙汰され、政府による陰謀論にまで発展している。どうすれば完璧なマイナンバーカードになるかの議論がされず、批判を避けるることばかりにエネルギーが使われてきた。かなり思い切ったテコ入れをしないと、外国と日本の格差はますます広がるばかりだと思うなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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