良くも悪くも、継続が鍵
『継続は力なり』という言葉がある。これは世代を超越した名言であって、どれだけ科学が進歩しようとこの言葉が消滅することはないと思う。
ただしこの言葉の一般的な使い方として、自分にとって益となるものが対象になっている。でもある記事を読んで、『継続は力なり」は悪いことにも当てはまるのを実感させられた。
連続して食べ過ぎなければ健康に悪影響はほとんどないという研究結果
ちょっと笑ってしまった楽しそうな研究。イギリスのバース大学の研究チームが行ったもので、限界ギリギリまで食事をするとどのような影響があるかを調査したもの。
被験者は22歳から37歳の健康な男性。とにかく限界までピザを食べさせる。1日に必要な摂取カロリーが2500kcalなのに、もっとも多く食べた人は1度で5000kcalを超えたらしい。想像しただけでお腹がいっぱいになりそう。
そして血液検査をした。きっと恐ろしい数値が出るのでは?
ところが意外にも、ほとんどの人の血中の糖分や脂肪分は、正常範囲におさまっていたとのこと。インスリンがやや多めに出ている程度で、血糖値も問題なし。血中脂質もわずかに上昇した程度だった。
要するに1度くらいの大食いで、健康に悪影響は出ないということ。だからたまにビュッフェで死ぬほど食べても大丈夫。
だけどヤバいのは『継続』すること。1度きりなら大丈夫だとしても、これが継続すると悪影響が出てくる。余剰分のカロリーは脂肪となり、健康を害することは目に見えている。つまり『継続は力なり』は、こうしたことにも当てはまるということ。
人間というのは不思議なもので、自分にとってためになることを続けられなかったり、悪影響のあるものがやめられなかったりする。目標に向かって努力することを諦めてしまうのに、お酒やギャンブルがやめられない人は多い。
簡単にまとめてしまうと、努力が必要とすることは続けられないけれど、快楽を伴うものはやめられないということだろうね。そのどちらにも『継続のパワー』は働くので、続けることで望むべく結果を手にする場合があれば、依存症で苦しむということもある。
良くも悪くも、継続が鍵を握っているのだろう。同じ継続でも、やりたいのに続けられないことと、やめたいのにやめられないことの壁は厚い。ただどちらにしても、『継続』には人間の想像を超えるパワーがあるということかもね。
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