Twitterで知能指数がバレる
ボクが情報収集に活用しているSNSはTwitterがほとんど。Facebookはブログの更新告知にしか利用していないし、Instagramは外国の俳優やミュージシャンの近況をチェックするのがメイン。
Twitterが面白いのは匿名性の高さ。それゆえ圧倒的にデマが多いけれど、人間の本音も飛び交っている。そういう意味では世相を知るのに最強なツールだと思っている。
そんなTwitterの投稿を使って、ある実験が行われた。これがちょっと怖い。
日経新聞の記事。総務省傘下の情報通信研究機構がAIを使った実験結果を報告している。まだ初期段階の実験らしいけれど、出てきた結果に満足しつつも、悪用を懸念してAIプログラムの公開を見送ったそう。
なぜならたった140文字の投稿で、その人の知能指数、精神状態、生活習慣を見抜くことに成功したから。たしかにこれはちょっとヤバイかもwww
以前から研究が進めらていて、「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「神経症傾向」の大まかな傾向はつかめるようになっていたそう。今回はその研究をさらに進め、Twitterのヘビーユーザーにアンケーを重ね、それらをAIに学習させることで詳細な分析が可能となったらしい。記事から抜粋する。
『例えば「いいね」をされた頻度が多いと「漢字の読み書きの能力が高い」。毎回のつぶやきで文字数のばらつきが大きいほど「統合失調症の傾向がある」。「飲む」「歩く」「時刻表」などの単語を多く使う人は「飲酒の習慣がある」。新たなつぶやきで試してもその傾向を見いだした』
う〜ん、なんだろうこの不気味な雰囲気。たった140文字で本当にわかるの? そう思うのが普通だろうけれど、かなり正確な傾向が出ているそう。
この技術を応用することで、自殺防止、あるいは犯罪防止の効果が期待されている。もしそのAIが本当にここまで分析しているとしたら、自殺願望のある人や、犯罪を計画している人間をピックアップできるかもしれないね。
だけどその線引きが相当に難しいと思う。一歩間違えれば誹謗中傷になりかねないし、悪用すれば誰かを陥れることも可能だろう。監視社会の強化に対する大義名分を与えることになってしまうかも。
これからあらゆる分野にAIが活用される。それは避けられない。だから包丁が料理だけでなく人を殺すことに使われるのと同じで、AIの倫理的側面や利用規範を真剣に考える時代が来たな、と感じる記事だった。
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