高羽そらさんインタビュー

同調圧力という凶器

人間社会において、同調圧力ほど恐ろしいものはない。その代表的なものは学校におけるいじめだろう。昨今では新型コロナウイルスの影響で、『マスク警察』や『自粛警察』なるものが出没している。それらの背景にあるのも、同著圧力であるのはまちがいない。

 

特に日本人は同調圧力を行使する傾向が強い。江戸時代の産物である『村八分』はそれを象徴している。ただメリットもあって、緊急事態宣言中は外国のように罰則を設けなくても、大勢の人が基本ルールを遵守した。

 

でも同調圧力は日本人に限ったことではなく、外国においても発生している。おそらく人間が持つ本能的なものなのだろう。そしてその同調圧力が命に関わるものである場合、想像を絶する悲劇を生んでしまう。

 

第一次世界大戦時に徴兵を拒否した「良心的兵役拒否者」はどのような体験をしたのか?

 

リンク先の記事で紹介されているのはイギリスに関するもの。第一次世界大戦のとき、イギリスでは徴兵制が導入された。基本的に強制力があるものだけれど、他国と少しちがうものがあった。

 

それは『良心的兵役拒否』というもの。

 

宗教的な理由、あるいは個人の信条でもかまわない。戦争だとはいえ人を殺したくない、と考える人は兵役を拒否することができた。ボクはこの事実を小説で使ったことがあるので、過去に調べたことがある。これは第二次世界大戦のときも有効だったはず。

 

法律では認められているけれど、はいそうですか、というわけにはいかない。ボクが過去に調べたときも、地元の住民に良心的兵役拒否者がいると、差別や暴力を受けたとのこと。同年代の人間が戦争で命をかけているのに、戦地に行くことなく普通に暮らしていることが許せなかったんだろう。

 

そしてリンク先の記事によると。第一次世界大戦のときも同様のことがあったらしい。兵役拒否を表明すると、地方裁判所に申請しなくてはいけない。そこで許可されるのが難しい。

 

それどころか申請をしたことによって兵役拒否が却下されるだけでなく。そのまま刑務所行きになる人も多かった。当時女性の参政権を求めていたサフラジェットたちと同じく、「逮捕→収監→釈放→逮捕」というパターンの繰り返しだった。

 

だから獄中で死んだ人も多く、その実態はかなり悲惨なものだったそう。その暴力の根底にあるのは同調圧力だろう。戦地へ行かないことに対する有罪判決を受けているのと同じ。良心的な法律に見えるけれど、その実態にはひとかけらの『良心』さえ認められない。

 

日本の場合には、赤紙が来たら拒否することはできなかった。その当時の若者がどんな想いだったかは想像するしかないけれど、死にたくない、人を殺したくないと思っていた人が大勢いたはず。だけどもしイギリスと同じ法律があったとしても、それを行使する人は希少だったろうと思う。

 

ボクだったらどうするだろう? そう思って考えてみた。

 

だけど無理。実際にその立場に立たないと、自分がどういう選択をするのか想像することさえできない。外国の侵略に怒りを感じて戦地へ行こうとするのか、それとも人を殺したくないという信条を守ろうとするのか、いまのボクには明確な結論を出すのは難しい。

 

想像しかできないけれど、当時の若者の葛藤はまさに身を引き裂くようなものだったんだろう。そんな時代が再びやってこないことを心から願っている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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