音楽の売り方が様変わりした
ボクの日々の生活に欠かせないのが音楽。Apple Musicを使うようになって以前より音楽が身近になった。
仕事中、読書、そして就寝前もiPhoneで音楽を聴いているので、少なくとも毎日5〜6時間はイヤホンが耳に刺さっている。ボクにとって最高にうれしいのは、アーティストの新譜がすぐに聴けること。それもサブスクなので、ありとあらゆるジャンルやミュージシャンの曲をチェックできる。
ただここ数年、そうした音楽のストリーミング配信が変化しているのを感じていた。ボクが10代のころは、アルバムがミュージシャンたちの基本にあった。それはいまも変わらないだろう。だけど当時は定期的にリリースされるアルバムがレコード店(LPレコードの時代だからねwww)に並んで、ようやくその全貌を知ることができた。
だけど昨今は、アルバムの曲が小刻みに配信されるようになった。どうやらそれは世界的な傾向らしい。
音楽アルバムを「分割配信」する手法は正しいのか? ストリーミング時代ならではの手法に賛否
少し長いけれど、なかなか興味深い記事だった。ミュージシャンによっては最初からアルバムを分割配信している人もいるそう。一般的に多いのは、シングル曲を連発するパターン。そして同時にミュージックビデオも配信される。
それらの反応を見つつ、ある程度の曲が出た段階でアルバムとしてリリースされる。来週にデビューアルバムをリリースするエイバ・マックスなんて、2年前からヒット曲を連発している。それらがまとめられてようやくアルバムとして登場する。
先日にニューアルバムを電撃リリースしたテイラー・スウィフトは珍しいケース。昔ながらにいきなり全曲がリリースされたからね。でもそれ以外のミュージシャンは、ほとんど分割配信的なパターンを取っている。
その理由は明らか。ボクのようにストリーミング配信を利用する人が圧倒的に増えているからだろう。物理的なCDが売れない時代なので、曲が単体で流通してしまう。ましてやサブスクだと、曲に飽きたりイマイチだと思ったらちがう曲に変えられてしまう。曲の鮮度を維持することが難しくなった。
だから小出しにしてストリーミングでファンをキープしつつ、まとめてドン!とアルバムとしてリリースする。あるいはEPとしてミニアルバムを短い期間で出すことで、サブスクでの再生回数を増やそうとしているのだろう。
これからの音楽業界は、このパターンが主流になるんだろうな。昔ながらにスタジオでアルバムを作っても、全曲同時配信だと聴くのが面倒でスルーされる時代なのかもしれない。
だけど出版業界はどうなんだろう? 音楽のように分割配信というのは難しいよなぁ。ビジネス書だと前書きだけ無料配信とか、一章だけお試しができるということはやっている。だけど小説だと導入部だけ見せても意味がない。エンディングまで含めて小説だからね。
だけど書籍もサブスクが主流になりつつある。だから音楽と同じように、売り方が大きく様変わりしていくんだろなと思う。
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