大切なのは『伝わる』かどうか
ボクの好きなテレビ番組に『ジャパネット』がある。と言ってもテレビショッピングが好きなわけじゃない。いまだかつて、テレビショッピングで商品を買ったことは一度もない。なのに週末になるとこの番組に見入っている。
その理由のひとつとして、元気が出ること。MCの人たちの明るい笑顔を見たり、弾んだ声を聴いていると、落ち込むことがあっても忘れてしまう。
もうひとつの理由として、MCの人たちの話術が素晴らしいということ。まったく買うつもりはないのに、つい心のなかで検討してしまうことがある。ある商品を紹介することに関して、きっちりと定められたストーリーが作られている。
この番組に見入っているのは、小説を書くうえでその構成がとても参考になるから。起承転結がわかりやすく展開されているので、『流れ』の感覚をつかむのに最適だと感じている。
いまのMCの人たちは男女含めて大勢いるけれど、当然ながらその基礎を作ったのはジャパネットの創業者である高田明さん。その高田さんのインタビュー記事を読んで、ジャパネットの魅力の一端がわかったような気がする。
リモート営業の第一人者! ジャパネット髙田「画面越しに売る奥義を教えます」
高田さんがジャパネットを創業された当初は、東京や福岡のスタジオを借りて番組の収録をされていたそう。タレントさんに出演してもらうにも都合がいいからだろう。
でもスピードを重視するために、長崎の佐世保に自社のスタジオを作られた。そうなるとタレントさんに来てもらって収録することが難しい。ということで社長自らがプレゼンをすることに決めたとのこと。でも軌道に乗るまでは大変だったらしい。
どうすればお客さんに商品を買ってもらえるか。そのために必死でプレゼン方法を模索された。そしてもっとも大切なことは、相手に『伝わる』かどうかということに気がつかれた。
いくら話術が優れていても、立て板に水では相手に伝わらない。見ている人の心を動かさなければいけない。そのことについて、高田さんはこう話しておられる。
『本気度も重要です。いざ話した後、向こうから質問があって「そこはわかりません」と自分の考えを話せないようでは本気度が疑われます。「なぜこれを伝えるのか」というミッションと、「本気でこれを伝えたい」というパッション。この2つがあってこそ、言葉が自分のものになるのだと思います』
ミッションとパッション。これはボクも覚えておこう。小説という表現媒体でも同じだと思うから。
いまのMCの人たちは、高田さんからこの『ミッション』と『パッション』を受け継いでおられるのだろう。そしてジャパネットが生放送にこだわるのは、その瞬間の『ミッション』と『パッション』を伝えるためだと思う。
とても素晴らしい記事だった。これからもこの内容を意識して『ジャパネット』を観よう。買わないけれどねwww
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