ガソリン車が世界から消える?
先日テスラのCEOであるイーロン・マスクが、3年以内に大衆価格の電気自動車を販売すると明言した。高級車というイメージが強かったけれど、なんと260万円くらいの価格で売り出すらしい。それも完全自動運転に対応しているという記事もあった。
この価格なら、従来のガソリン車と十分に勝負できる。もしかしたら10年後には、街を走る車のほとんどが電気自動車になっているかも。そんな状況を後おしするような決定を、アメリカのカリフォルニア州知事が公式発表した。
米カリフォルニア州 ガソリン車など新車販売 2035年までに禁止
カリフォルニア州の知事は、州内で販売される乗用車とトラックについて、2035年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止することを命令した。それまでに購入したガソリン車は乗ってもいいけれど、2035年以降は新車で購入できない。
激しい森林火災が続いているカリフォルニア州において、排ガスによる地球温暖化は無視できない。それゆえこんな思い切った決断を下したとのこと。これはヨーロッパでもすでに決定されていて、イギリスは2035年、フランスは2040年までにガソリン車の販売を完全禁止するそう。
もし本当に実現されたなら、たしかに空気は綺麗になるだろうなぁ。ただしそう簡単にはいかないと思う。なぜなら石油業界はいまだに力を持っているので、既得権益を手放すとは思えない。石油の輸出に頼っている中東諸国もそうだろう。
リンク先の記事でも予測されていたが、トランプ大統領は難色を示すだろうとのこと。大統領選挙前にカリフォルニアの決定を支持するようなコメントを出せば、石油関連、自動車関連企業の票を失ってしまう。おそらくすでにそうした業界のロビー活動が展開されていることだと思う。
だけど時代の流れは止められないような気がする。そういう意味ではイーロン・マスクは先見の明があるのだろう。着々と電気自転車のシェアを確保しつつある。そしてこのまま邁進するはず。
日本やドイツの自動車メーカーも、戦々恐々としているだろう。水面下では電気自動車への切り替えが検討されていると思う。そうしないと会社の存続に関わってくるからね。新しい企業の参入を封じ込めるためにも、既存のメーカーは先手を打ってくるはず。
これからは電気自動車とガソリン車の本格的なシェア争いが始まるだろう。すでにテスラは一歩リードしている。だけど他のメーカーも黙っていないから、戦国時代のような状況になるかもしれないね。企業の下克上だってあり得る。
その答えが出るのは2050年ころかな。ボクが生きているかどうか微妙だなぁwww
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