どんなことにも理由がある
継続して使われていることには、必ず理由がある。そうでなければ別のちがうものにとって代わるから。
でも利用しているほとんどの人は理由を知らないことが多い。でもなぜそうなったのかを知ると、その理解が好奇心を育てる。そんな好奇心を積み重ねていくと、人生がより豊になっていくと思う。
ある記事を読んで、その深い理由に感嘆した。
リン先の記事の趣旨は数学が苦手な文系の人でも、その実用例を知れば数学に興味が持てることについて書かれている。そこで代表例として、新幹線の座席について紹介されている。
なぜ2人席と3人席の並びになっているか。なんとなくわかっていたけれど、数学的思考によって整理すると一目瞭然だった。
(2列、3列)、(2列、4列)、(3列、3列)の場合について、図解で示されている。これを見るとすぐに答えが出る。
最初の(2列、3列)の場合だと、2人、3人、4人、5人、6人の旅行グループの場合、席が離れることなくすわることができる。それ以外の場合だと、旅行を楽しむ雰囲気が少しそがれる配列になってしまう。だから十分に検討された結果としていまの並び方になっているということ。
もうひとつ面白い例が紹介されていた。ネットでクレジットカードの番号を入力することに関して。
カード番号は16桁もある。あれだけの数字を入力するのは、桁数を多くすることで厳重になっていると考えるのが普通。だけど本当の理由はそうじゃない。ボクも知らなかった。
セキュリティのために必要なのは、カードの裏面にある3桁のセキュリティコード。16桁のカード番号を入力させるのは、本当にクレジットカードをその手に持っているかを確認するためのものらしい。
この16桁の数字はある決められたルールに従って配列されているとのこと。だから適当に数字を入れてもエラーが出る。カードに表示された順番で入力せずに、たったひとつの数字を間違うだけでエラーになる。
この16桁の数字は「チェックサム」というものを採用していて、やはり数学理論が応用されている。だからこの16桁の数字で個人を認証しているのではなく、ルールに従ったカードを持っているかどうかチェックされているということ。知らなかったなぁ。
知る必要のないことかもしれないけれど、知っているだけで好奇心が刺激される。普段から何気なく使っている他のものにも、同じような考え抜かれた理由を持っているはず。それらの理由に自分の意識の光を当てると、いままでにない新しい視点を獲得していけるだろうと思うなぁ。
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