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高羽そらさんインタビュー

このドラッグなら使ってみたい

ここのところ、今年の初めに書いた小説の改稿作業に没頭している。春に投稿したけれどボツが決定したので、書き直して別の出版社に出すため。

 

全部で13万字ほどの作品で、去年の年末から構想を練り始めて、今年の3月に完成している。元旦も休まず書いてその程度の時間がかかる。もちろんもっと筆の早い人もいるだろうけれどね。

 

だけどこの長さの小説を数日で、さらに編集者が目の色を変えて飛びつくような作品を書けるドラッグがあるとすれば?

 

もしかしたらその誘惑に負けてしまうかもしれない。ある映画を観ていて、マジでそう思ったwww

 

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『リミットレス』という2011年のアメリカ映画。写真のブラッドリー・クーパーが主演している。いまもカッコいいけれど、この映画のときは若くてさらにナイスガイだったなぁ。『ハングオーバー』の1年あとで、『世界にひとつのプレイブック』の1年前だから、ブレイクして絶好調のころの彼だと思う。

 

ブラッドリー・クーパー演じるエディは、うだつの上がらない作家。怠惰な生活のせいで妻には逃げられ、恋人にも去られた。でもどれだけ頑張っても小説が書けない。たしかに辛いよねぇwww

 

そんなとき、街で元妻の弟に偶然出会う。彼はドラッグの売人で、かなりヤバイ仕事をしている。そのときある薬をもらう。製薬会社が開発したけれど、まだ販売前のドラッグ。人間は脳を20%しか使っていないけれど、この薬が効いているあいだは脳が100%使用できる。

 

ダメもとで試してエディは急に覚醒して、それまで1文字も書けなかった小説をほぼ一晩で書いてしまう。うらやましい〜〜〜!

 

そして出版の代理人に持っていくと、それまでにない完成度の高い作品に驚かれてしまう。どうしても薬を手に入れたいエディは、元妻の弟を訪ねる。ところがそこで殺人事件に巻き込まれてしまう。そしてそのおかげで、大量のドラッグを手にすることができた。

 

そのドラッグを使えば、外国語も数日で習得できる。過去に一度でも見たものは記憶のなかから引き出すことも可能。それゆえ小説を書いていることなんてバカらしくなり、投資家となって大儲けする。

 

ところがそのドラッグには副作用があった。服用をやめると禁断症状がひどく、ほとんどは命を落としてしまう。つまり生き残るために飲み続けなくてはいけない。それゆえ大量のドラッグを所有しているエディは、他の使用者から命を狙われることになる。

 

最初はコメディっぽくはじまったけれど、後半は完璧なアクション映画になる。その構成がうまくまとめられていて、かなりの秀作だと思う。ブラッドリー・クーパーの演技が素晴らしいので、薬の影響下にあるときとないときの違いが面白い。

 

そしてラストシーンが最高だった。ロバート・デ・ニーロ演じるカールという実業家がエディの秘密を知る。そしてドラッグのパワーで上院議員になろうかとするエディに接触してきた。このドラッグを秘密で販売している製薬会社を買収した。だから言うことを聞かなければ、お前にドラッグを渡さないと脅す。

 

ところがエディはカートを追い払う。このシーンが小気味いい。なぜなら副作用をコントロールする術を身につけたエディは、脳のシナプスがフル結合していて、他人の行動の50手先を予測できる能力を身につけていたから。怖いものなんてない。

 

ドラッグは依存症になるからやめましょう、という主旨の映画だと最初は思った。だけどドラッグのおかげで成功を手にするエディの姿で終わっているのがよかったなぁ。映画はこうでないとね。上から目線で説教されるより、ずっと気持ちのいい終わり方だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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