言い訳は意味のない抵抗
断捨離の番組を見ていていつも思うことがある。それは言い訳が多いこと。
部屋をきれいにしたいと訴える。だけどすぐにできない言い訳が後追いする。つまり本心は変化に抵抗しているということ。
できない言い訳を並べている限り、何も変わることはない。意味のない抵抗を続けているだけ。
何かをやろうとするなら、できない理由を並べ立てても意味がない。どうすればできるかに集中するべき。だから一切の言い訳を封じるくらいの覚悟が必要になってくる。これは断捨離に限らず、一般的な社会行動にも言えること。
ある記事を読んで、やはりできない言い訳がずらりと並んでいるのに失笑してしまった。
ハンコに続く「FAX廃止」に戦々恐々の現場 役所、教育、国会…なぜ今も使っているの?それぞれの「事情」
菅政権になって、行政改革担当大臣に就任した河野太郎さんが改革を次々に進めている。最初に取り組んだのが役所からハンコを失くすこと。徹底的にやると大臣が宣言したことで、かなりいい線までハンコレスが浸透しつつあるらしい。河野さんもこんなツイートをしていた。
「行政手続き上の押印廃止について各省ほぼ出揃いました。銀行印が必要なものや法律で押印が定められているものなど、検討対象が若干ありますが、大半は廃止できそうです」
いままでまったく手付かずだったことが、わずか1週間ほどでここまで可能になる。役所という組織は変化を嫌う性質が強い。従来のやり方を踏襲することに固執するから、どうしても抵抗勢力が幅を利かす。でも大臣が本気を見せることで、これだけのスピードで改革を達成できるということ。
河野大臣が次に目をつけているのはFAXらしい。こんなものここ10年で消滅したかと思っていたけれど、いまだに役所や関係機関では日常的に使われている。保健所によるコロナ 感染数の報告もれが、FAXによる送信ミスだと知ったときは開いた口が塞がらなかった。
リンク先の記事には、いまだに役所がFAXを使っている理由が書かれている。そのほとんどが無様な言い訳だとしか感じなかった。その気になればできることなのに、言い訳を並べて執拗に抵抗している。
たとえばPDFで文書をやり取りした場合、印刷するという工程が増える。だからFAXならそのまま使用できて便利という『言い訳』。
そもそも印刷した紙の資料で会議をしようなんてことが無意味。参加者にタブレットを持たせればいい。それでPDFを見れば済むこと。印刷するという固定観念が存在している限り、FAXが便利だという言い訳が消えない。
この記事でも紹介されているけれど、子供が小学校を休むのにFAXでの届出が義務付けられている自治体があるそう。年に1度使うかどうかわからないことのために、固定電話を引いてFAXの機種を購入している親もいるそう。なんたる無駄だろう。LINEで済むことやんか。
政権が変わったいまがチャンスだと思う。菅総理がリーダーシップを発揮してくれることで、河野大臣のようにやる気に満ちた人が改革を進めていって欲しい。とにかくFAXなんていい加減にやめようよねwww
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