なぜ、死んだ子の年を数えるの?
ビービー・レクサが、去年の9月以来の新曲をリリースした。応援しているミュージシャンなのでメチャうれしい!
そのうえコラボ相手が、なんとボクのイチオシ女性ラッパーであるドージャ・キャット。彼女はニューアルバムをリリースしただけでなく、ここのところ多くの著名ミュージシャンとコラボしている。ザ・ウイークエンドとのコラボも良かったし、最近ではアン・マリーの新曲でも共演している。
ビービー・レクサもドージャ・キャットもインスタグラムをフォローしているので、普段の姿をよく見ている。どちらも真面目に音楽に取り組んでいる印象で、普通の女性という雰囲気。ところがこの二人、ミュージックビデオになると一気に『ビッチ感』を出してくる。その徹底した変わり身が最高www
新曲のタイトルは『Baby, I’m Jealous』で、昨日になってミュージックビデオが公開された。これがまさに『ビッチ感』満載の内容。ちょっとした映画のようになっていて、冒頭に円卓にすわった二人に加えて数人の女性が会話している。まさにビッチの集会www
早口の会話なので英語がうまく聞き取れないけれど、とにかく笑える。そしてビービー・レクサがタイムスリップするという展開で曲が進む。ビービー・レクサもドーシャ・キャットも本当に綺麗で、何度も見たくなる楽しいビデオだった。この勢いで、ビービー・レクサも新曲をどんどんリリースして欲しいなぁ。
そして同じ音楽の話題として、今月の9日にリリースされたニューアルバムにハマっている。
ジョン・レノンの『GIMME SOME TRUTH.』というベストアルバム。ジョンの生誕80周年を記念して作られたアルバム。息子のショーン・レノンがプロジェクトに参加していて、これで間違いないというジョンのソロ曲が収録されている。全部で36曲あって2時間くらい。
ざっとひと通り聴いたけれど、このアルバムさえ聞けばジョンのソロ曲は完璧だというラインナップだった。懐かしい曲を聴きながら、つい涙がこぼれそうになる。ずっと手元に置いておきたいベストアルバムだと思う。
ただどうでもいいことかもしれないけれど、ボクはどうも生誕◯◯周年というものに違和感を覚えてしまう。1940年10月9日に生まれたジョンは、40歳のときに殺された。当時のことを思い出すと、そのときのショックと悔しさがいまのことのように感じる。
だけどボクにとって、ジョンは40歳で死んだ。その当時のジョンがいまでもボクのなかに存在している。だから生誕80年とか言われても、どうもピンとこない。むしろなぜ、死んだ子の年を数えるようなことをするんだろう? と思ってしまう。
ジョンはボクの父親と同じ年の生まれだから、もし生きていればという雰囲気は想像できる。だけどそんなこと考えても意味がない。亡くなってから何年というのならまだわかる。だけど故人となった人のことを現代の年齢で見ることになじめない。イエス・キリストなら2020歳になるよね。
とまぁアルバムの制作理由には違和感があるけれど、内容は素晴らしい。ジョンを知らない人にも聴いて欲しいと思う選曲になっている。ところでポール・マッカートニーはいまでも現役なのがすごい。もしジョンが生きていたら二人のコラボがあっただろうけれど、まぁ考えてもせんないことだよね。
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