高カロリーは高メモリー
食欲の秋がやってきた。気温が下がると鍋料理が美味しくなり、この季節はフルーツが盛り沢山。柿が美味しくなってきたし、リンゴも多くの品種がスーパーの店頭を賑わしている。
悩みの種は太ることかな? 寒くなると人間は脂肪を蓄えようとするので、夏場より太りやすくなると聞いたことがある。うっかり油断してカロリーの高い食品を楽しんでいると、体重計に乗ってガッカリすることになりかねない。
でも人間が高カロリーの食品をすぐに見つけてしまうのは、動物としての本能らしい。
野菜ジュースよりチョコレートケーキ。人は高カロリー食品のある店を優先して記憶する科学的理由
リンク先の記事のタイトルにあるように、人間は高カロリーの飲食店を好んで記憶するらしい。行きつけの店がいくつかあっても、カロリーの高い食品を扱っている店のほうが記憶に残りやすい。それは『最適採餌理論』というものが働くからとのこと。
動物はこの理論によって、できるだけ少ないエネルギーで、より多くのエネルギーを獲得するように進化してきた。狩猟民族だった時代なら、移動距離が少ない場所で、高カロリーの獲物を手にできるほうがいいに決まっている。いわゆるコスパがいいというやつ。
オランダの大学で行われた研究が紹介されている。ある部屋のなかに8種類の食べ物を置いた。高カロリーの食品と低カロリーの食品が混ぜてある。実験に参加した人たちに食品の置いてあった場所を記述させると、高カロリーの食品のほうが正答率が高いという結果が出た。
人間の本能として、より高いカロリーが摂取できる食品の場所を覚えておこうとするのだろう。面白いよね。おそらく野生の動物たちも、この本能をフルに活用しているんだと思う。
より記憶に残るということは、より好ましいと思っているのと同じ。だから今日のランチはどこにしようかなぁ、と思い浮かべたとき、まず候補に上がるのが高カロリーの食品を扱っている店舗なのかもしれない。つまり太りやすいということだね〜www
遠い昔の人類にとっては有用な本能だけれど、現代人にすればその本能によって健康を害することになってしまう。身体が欲するものを食べるのは大切だと思う。だけどこうした本能の存在も意識しておくべきかもしれない。
現代人が健康を維持するためには、新しい本能を進化させる必要があるのかも。とりあえず、高カロリーは高メモリーだということは覚えておこう。
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