コロナ自殺を減らすために
ここのところ気になっているニュースがある。新型コロナで自殺者の増加が懸念されたが、緊急事態宣言が出た4月から6月にかけては過去と比べて減少した。世界中がパニックとなったことで、誰もが右往左往していたからだろう。
ところが7月くらいになって日本の自殺者は増加を見せ始めた。そして8月も9月も前年比で増加している。2019年にには2万人を切るようになった自殺者が、再び2万人を超えてしまうかもしれない。それも気になるのは女性の自殺が大きく増えていること。
その理由について言及した記事を読んだ。
「女性自殺者急増」原因の一つに指摘された「非正規雇い止め」、その実態は
過去の統計によると、自殺をするのは男性が多いらしい。その多くが仕事上の問題とのこと。ところが今年の夏以降は、明らかに異常なほど女性の自殺が増えているそう。ボクもそんなニュースを見て気になっていた。具体的な数字をリンク先の記事から抜粋してみる。
『7月の女性の自殺者は651人と15.6%増えたが、男性は1167人と5.1%のマイナス、8月は女性が同じく651人と前年同月より40.3%増加したが、男性は1203人と5.6%の増加だった。9月は男性が1166人で0.4%の増加にとどまったが、女性は639人と27.5%増の高水準が続いた』
男性は減っているのに、女性は7月以降は増加している。その理由として考えられるのが非正規雇用の雇い止め。4月以降はコロナの影響で雇用者数が減っている。ところが正規雇用は増加しているので、非正規雇用の人が職を失っているということ。
女性が多いのは、やはりコロナの影響だろうと考えられている。コロナで大きな打撃を受けているのが、外食、宿泊、小売、アパレルといった業界。それらの職種は女性のアルバイトが雇用の大半を占めていた。女性の自殺が増えたのは、このことが要因ではないかと推測されている。おそらくそうだろうとボクも思う。
パート収入のみで暮らしている女性はいるだろうし、家庭を持っている人でも夫の収入の助けになればとパートをしている人が多いはず。なのにコロナの影響で失業することになれば、人生設計が大きく狂ってくるだろうと思う。
先日ネットで見た記事によると、コンビニで働くのが難しくなっているそう。飲食店等をクビになった人が、コンビニ業界へなだれこんでいるから。簡単にパート先を探せない状況になっている。
このままだと年末にかけてもっと自殺者が増えると思う。
だけど自殺者を少しでも減らすため、ボクたちにできることがある。それは出来る限り以前の生活を取り戻すこと。
ヨーロッパでは再び感染者が激増している。たしかにやっかいなウイルスだけれど、ここまで日本人はうまく対応してきた。感染者数がゼロになることはないけれど、致死率は減少しているし、他国に比べて圧倒的に低い。重症者も春に比べたら減っている。
ウイルスの特性が理解されてきたことで、それほど恐れるウイルスじゃないことがわかってきたからだと思う。もちろんマスクは必要だし、ソーシャルディスタンスを意識することは大切だと思う。だけど過剰に恐れて、経済を止めてはいけない。
ウイズコロナを意識しながらも、個々のできる範囲で以前の生活パターンを取り戻していく時期だと思う。ボクもそのことを意識している。マスコミは相変わらず感染者数ばかりを報道して、その累計数という無意味なものをメディアにたれ流している。その結果、情弱の人たちは必要のない恐れを喚起されている。
以前とまったく同じ生活は無理だとしても、少しでもその状態に近づけることはできる。ウイルスを過剰に恐れて引きこもっていないで、外で笑顔になれる時間をもっと増やしていくべきだと思う。
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