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高羽そらさんインタビュー

胎児の生死を誰が決めるの?

毎朝のブログは、気になったニュースを見て自分なりに考えをまとめるという場にしている。ところが今日に関して言えば、まったく自分の考えがまとまらない。

 

自分だったらどうするだろう? そう思って真剣に問いかけてみたけれど、考えれば考えるほど答えが出てこない。本当にその立場にならないと判断できないのだろう。ただ全体的な感覚としては、この記事の決定に関して反対する人を擁護する気持ちが強い。

 

ポーランド憲法裁、ほぼ全ての人工中絶を違憲に

 

かなりショッキングな見出しのBBCニュース。ポーランドの司法機関がどのようなものか知らないけれど、憲法裁判所というものがあるらしい。もしかすると日本の最高裁のようなものかもしれない。

 

ある政治団体が起こした裁判によって、その憲法裁判所がある判決を出した。それは胎児に障害があった場合の人工妊娠中絶を違憲とした判決。胎児の障害はポーランドにおいて人工妊娠中絶を希望する女性の98パーセントになるそうで、この判決によってほぼすべての人工中絶が違憲となってしまった。

 

いまのポーランドにおいて人工妊娠中絶が認められるのは、強姦や近親相姦による妊娠だった場合、また母親に命の危険がある場合にのみ。カトリックの影響が強いポーランドだけど、人工中絶については規制を強化することに反対する声が多いそう。だけどある政治団体の提訴によって違憲判決が出てしまった。

 

それゆえこれを受けて、いまポーランドは何千人もの女性が集まって大規模な抗議デモが起きている。すでにデモは2日にわたって継続されているそうで、国民の、特に女性の怒りは収まりそうにない。

 

最初に書いたように、全体的な感覚としてはボクもこの違憲判決に強い違和感を覚える。子供に障害があるとわかっていて中絶を認めないということは、その負担を両親に負わせることになる。もちろん生まれた子供も生涯にわたってハンデを背負う。

 

かといって胎児も命であるのは歴然とした事実。受精して子宮に着床した以上、命としてこの世に生まれる権利がある。何がその子にとって幸せなのかわからない。もしかしたら障害がありつつも生まれることで、想像を超えるような奇跡を起こすかもしれない。

 

こうして考えていると、ボクはまったく答えが出せない。もし可能ならば胎児に宿った魂にアクセスして、彼、または彼女がもっとも望むことを尋ねるのがベスト。だけどそんなことできるわけない。結局は胎児の生死を誰かが判断しなくてはいけない。

 

それは誰が決めるの? 両親? それとも憲法?

 

最終的には両親になるんだろうね。だからポーランドでは国外で人工妊娠中絶を受ける人が多いそう。医療的な問題もあるけれど、こうした法律による規制もあるからだろう。

 

いまポーランドで起きているデモの行く末と、それを受けた司法組織、及びポーランド政府の今後の対応に注目したいと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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