ファクターXはマスクかも?
ここのところマスクの効用が見直されている。今年の春の第1波のころは、コロナウイルスは微小なのでマスクは意味がないと言われていたこともある。
だけどウイルスは感染者の唾液や鼻水とともに排出されるのがほとんどで、それらの飛沫をマスクは防ぐことができる。だからマスク効果を訴える人は、マスクの着用を推奨してきた。
先日には東京大学の研究者が、本物の新型コロナウイルスを使用してマスクの効果を実験している。その結果によると、マスクの着用によってかなりの割合でウイルスを防げることが証明された。
今年の前半、日本人におけるコロナ感染者の致死率や重症化率が低い要因が議論された。それはファクターXと呼ばれ、遺伝子やBCG接種の有無まで検討された。それぞれにエビデンスが提示されているけれど、まだ確定的なものは出ていない。
そんなファクターXの候補として、再びマスクが注目を浴びるかもしれない。
マスクが新型コロナの「重症化」を防ぐという仮説と、その後の議論や新たなエビデンス
これまでマスクは感染予防という観点で語られてきた。ところが世界中で研究が行われたことで、マスクの新しい効用が仮説として提示されている。それは重症化を防ぐというもの。
ウイルスに触れることを曝露という。この曝露の量によって重症化に影響することがわかってきた。同じ人がウイルスに感染するとしても、最初に触れたウイルスの量によってその後の経過がちがってくるということ。
だからある密室にウイルスが飛散しているとして、マスクをしていると人と、何もつけていない人が感染したとしよう。その場合、圧倒的に高い確率でマスクをしていない人が重症化する可能性が高くなるとのこと。
欧米の人たちに比べて、日本人はマスクに関する抵抗感が希薄。だからコロナウイルスが問題視された当初、多くの人が普通にマスクを着用した。日本人に重症化する人が少ないのは、他の要因もあるだろうけれど、このマスク着用が多大に影響しているのではないだろうか?
いまは世界中でユニバーサルマスクという考え方が浸透しつつある。それは「無症状であってもマスクをする」というもの。普通は風邪の症状を自覚している人がマスクを着用する。それは他人にうつさないため。
だけどいまは症状のある無しに関係なく、外出するときはマスクをするという発想に転換してきた。今月になってヨーロッパでは再びコロナが猛威をふるっている。ところが以前と比べて重症化率が下がっているらしい。もしかするとそれはユニーバサルマスクの影響かもしれない。
まだ仮説なのでなんとも言えないけれど、日本人の重症化率や致死率の低さの要因としてマスクは無視できないような気がする。ということで今日もしっかりマスクを着けて外出しようと思う。
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