コロナの感染には理由がある
秋が深まってきたせいか、コロナの感染者がやや増加傾向にある。真夏でも感染者を出していたウイルスだから、気温が下がって空気が乾燥してくる好条件を見逃すはずがない。ウイルスの遺伝子に刻まれた本能がやる気を出すのは当然。
ただ日本の場合、春のように医療がひっ迫するような状況になっていない。たまに特殊な環境によるクラスターが発生する程度で、それほど憂慮するようなものじゃない。適切な感染予防策を意識していれば問題ない。
ところがヨーロッパはそうも言っていられない。スペインでは非常事態宣言が出され、イタリアは飲食店の営業規制が再開した。イギリスも夜間の外出自粛が要請されそう。なかでもフランスの感染者の増加はヨーロッパのなかでも目立っている。
だけど、それには理由がある。
フランスのコロナウィルス感染第二波が来るのは当然だった・・・・
フランス在住の日本人が書いた記事。これを読んで、フランスを含めたヨーロッパで感染が拡大するのは当然だと思った。記事には驚くようなことが書かれている。
まずヨーロッパの人たちに共通しているスキンシップという習慣。これはフランスに限らない。ハグやキスというのは普通のことなので、このあたりは日本人と大きくちがう。イタリアを紹介した旅行番組を見ていると、人と人とが常に触れ合っているような印象がある。
だけどフランス人は、さらに困った部分があるらしい。それはルールを守る人が少ないということ。高圧的に何かを押し付けられると、そのことに反発するという民族性がある。王室を葬り去ったフランス革命がそうだし、現代でも若者を中心としたデモが絶えない。
だからマスクを強制されると、かえって反発する人が多い。政府としては消毒の励行やマスクの着用を義務づけたいけれど、そんなことをすれば火に油を注ぐことになりかねないそう。
さらにボクも驚いたけれど、フランス人の衛生感覚はかなり微妙らしい。手をまめに洗う習慣がないし、あまりお風呂にも入らないそう。土足のまま家に上がるのは普通だし、地べたにすわっている人も多いらしい。
ボクがえぇぇ〜と思ったのは、一度使ったティッシュをポケットにしまい何度も使うそう。これは日本人には考えられない。とてもじゃないけれど生理的に耐えられない。目の覚めるような美人のフランス人女性だとしても、そんな様子を見てしまったらドン引きしてしまうだろう。
そしてフランス人の最大の特徴はバカンス好きだということ。とりあえず友人と集まってどこかに出かけることが好き。逆に言えば外出自粛なんて強制すれば、暴動が起きても不思議じゃないらしい。
だからコロナがやや沈静した今年の夏、フランス人はバカンスを堪能した。その様子を見ているだけで、この記事の著者はウイルス感染の拡大を予測していたとのこと。大勢が集まって密になれば、どう考えてもヤバいよね。
ボクたち日本人は、いまの状態をキープして感染予防策を取れば大丈夫。季節的な感染増加があっても、乗り切っていけるはず。だからヨーロッパにおける感染拡大の報道の本質を自覚しておくほうがいい。あの感染拡大には、それなりの理由があるということだから。
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