アメリカで二度目の南北戦争?
今週は注目する選挙が続く。1日は大阪都構想に関する住民投票が実施された。その結果に意見はあるけれど、神戸市民のボクが口を挟むことじゃない。大阪で暮らす人たちが決めたことだからね。
そしてもうひとつの選挙は、アメリカの大統領選挙。これまた外国のことだから、さらにボクがどうこう言う立場ではない。だけど実質的なことを言えば、アメリカの大統領選挙は大阪の結果よりも日本に大きな影響を及ぼすのは必至。だから真剣に注目している。
ただし今年の選挙は4年前のようにいかない。もしかしたら世界史に残るような大混乱を引き起こすことになるかもしれない。
大統領選めぐる暴動や抗議を恐れるアメリカ。店はバリケード、銃の一時撤去も
トランプ大統領が圧勝するようなことになれば、それほど大きな混乱は起きないかもしれない。だけどバイデン氏が勝利した場合、想像を絶することが起きる可能性がある。
そのことを感じたアメリカの大手スーパー等は、3日の投票日の閉店を決めている。従業員が暴動に巻き込まれるのを防ぐため。中小の店舗でも、州によっては略奪に備えてバリケードを準備しているらしい。
ここ数ヶ月のアメリカでは銃を購入する人が増えている。混乱に備えて家族を守るためとのこと。日本では考えられないことだよね。
混乱の最大の要因と言っていいのは郵便投票だろう。通常は投票日に集計されておおよその結果が出る。正式には12月にならないと選挙人が確定しない。だけどこれまでの慣例として、選挙によって負けを自覚した候補が敗北宣言を出すことで実質的に次の大統領が決まる。
ところが今年に関しては3日の消印がある郵便は有効とされるので、投票日から9日間は郵便投票の開票作業が続く。だから国民の総意が出るまでに時間がかかってしまう。トランプ大統領はその郵便投票に不正があるとして、断固認めないとしている。州によっては郵便投票を無視する動きも出ているらしい。
それゆえバイデン氏の勝利が確定した場合、トランプ大統領は今回の選挙が無効だとして裁判を起こす可能性があるそう。もしそれが認められて投票の有効性に疑念が出てくると、上院の可決によってトランプ大統領の再任を決められるらしい。
ただもっと恐ろしいシナリオもある。トランプ大統領の当初のスケジュールによると、3日の投票日は親しい人を集めてパーティーを予定していたそう。ところが急遽予定を変更して、ホワイトハウスで待機することになった。
見識者の予測によると、郵便投票のあいまいさを逆手にとって、バイデン氏の獲得票が有利だと見たトランプ大統領が、一方的に勝利宣言を出す可能性があるとのこと。もしそんな事態になれば、アメリカ全土が大混乱に陥る。
投票所には武装した兵士たちが警備に当たっている。なかには自警団的な人たちもいるとの噂も耳にする。トランプ大統領を支持する右翼系の組織が、選挙の結果によってはテロを起こすという動きも見せているらしい。
大阪都構想は大阪市民を二分してしまった。だけどそれとは比べもにならない規模で、今年の大統領選挙はアメリカ全土を二分してしまうかもしれない。状況によっては二度目の南北戦争が起きても不思議ではないという意見を目にした。
3日以降のアメリカの状況を世界中の人たちが注目しているだろう。最悪なシナリオが笑い話で終わることを願うしかない。
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