『呪い」の本当の怖さ
人間としてこの世界で生きていくうえで、物理法則からは逃げられない。それはどんな人でも公平に働く。
もっとも基本的な法則は、作用反作用というもの。エネルギーは常に保存されるので、ある行動を起こした人には同じエネルギーが返ってくる。
わかりやすくいえば、『与えるものが、受け取るもの』ということ。
つまり誰かに対して思いやりを行動にすれば、いつか必ず同じものが返ってくる。タイムラグはあるだろうけれど、それが宇宙の基本的な法則だから。
それゆえ誰かにネガティブな想いをぶつければ、やはり同じものが返ってくる。なかでも最恐なのが『呪い」だろう。
生きていれば、理不尽だと感じる仕打ちを受けることがある。相手に悪気がなくても、そんな行為に対して怒りや悲しみを感じるのは当然。そうした感情は素直に感じ、適切に解放していくべきだと思う。
だけど相手に対する憎しみが制御できず、『呪い』という行為が頭をかすめることがあるかもしれない。そんなときは、一度冷静になったほうがいい。その『呪い』は必ず自分へと返ってくるから。
その実例がネットの記事で紹介されていた。かなり怖いよ。
怖すぎる実話…冗談半分で同僚を「呪った」男性、待ち受けていた「変死事件」
この記事で紹介されているのは実話とのこと。くわしい内容を知りたい人はリンク先の記事をどうぞ。かいつまんで概要だけ紹介しておこう。
Aさんという男性がBさんという会社の同僚に恨みを抱いた。自分のアイデアを横取りされただけでなく、その成果で相手が昇進したから。そこで冗談半分だけれど、Bさんを『呪う』ことにした。
でも方法がわからない。だから自己流で考えたそう。まずはBさんの机から彼の髪の毛を採取した。それから勝手にそれらしいお札を作ったそう。そして最後の仕上げがちょっとユニーク。
この記事の著者は当時は仕事で絵を描いていた。そこへAさんが現れて、怖い絵を描いて欲しいといってきた。その理由に驚いたけれど、そんなことで気持ちが収まるならと、女性がバラバラ死体になった絵を描いたそう。
それでどうするんだと訊くと、「Bの住んでいるマンションにこれを埋める』と答えた。それで興味を持った著者は、その冗談に付き合うことにした。だけどマンションなので埋める場所がない。仕方なく敷地内にあった植え込みの土に埋めた。
驚いたのはその翌日。そのマンション周辺が大騒ぎになっていた。著者が気になって確かめにいくと、『呪い』を埋め込んだ植え込みに自動車が放置されていた。そして車内には男性のバラバラ遺体があった……。
被害者はBさんではなかった。それに関してはホッとしたけれど、自分が描いた絵と同じことが起きている。それも翌日に。あわててAさんに連絡を取ろうとしたが、彼のいどころがつかめない。『呪い』を実行した翌日から行方不明とのこと。
そしてAさんだけでなく、Bさんまで行方不明。いまだに二人の消息はわからないままらしい。
真実はわからない。もしこれがフィクションだとしたら、Aさんが殺したかったのはBさんではなく、車に放置された男性だったというオチにもできる。それも『呪い」ではなく、計画殺人だったというストーリー。
でもこれは本当にあったこと。それゆえ『呪い』の真の怖さが証明されたものだと感じる。『人を呪わば穴二つ』ということわざは、真実を言い当てているんだと思う。
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