ボクの感性って変なのかな?
映画を観たり、小説を読もうとするとき、つい他人の感想をチェックしてしまう人は多い。それなりに時間を費やすわけだから、できるだけ残念な想いをしたくないからだろう。Amazonのレビューが論争のネタになるのは、他人の意見を盲信する人がいるから。
だけど人間なんて人それぞれだからね。もし興味のあるコンテンツに出会ったら、たとえ評価が悪くてもトライするべき。他人の評価に依存していると、いつまでも新しい自分に出会えないと思う。
昨年の暮れから今年にかけた映画で、とてつもない酷評を受けた作品がある。最低の映画を決めるコールデンラズベリー賞で、なんと6部門も受賞したという強者の作品。有名な作品だけに、その反動はキツい。おそらくかなりの赤字となったはず。
だけどそんな映画ほどボクは気になる。だったら人の意見など気にせず観るしかないよね。
『キャッツ』という2019年のイギリス・アメリカ合作のミュージカル映画。ブロードウェイの人気ミュージカルの映画化で、日本でも劇団四季がロングランで上演していたから、この作品を観たことがある人も多いだろう。それだけに期待された映画化作品だった。
先にボクの感想を書いておこう。
ボクは本気で素晴らしい作品だと思った。冒頭のダンスを見ただけでその完成度の高さに心が動かされた。ミュージカル作品が好きだというのもあるだろうけれど、この映画のダンスシーンはマジで素晴らしい。
そして泣いた。後半はハンカチなしでは観られないほど。なんでこの映画が酷評されるのかわからない。主演のヴィクトリアという白猫を演じたフレンチェスカ・ヘイワードは、かなり著名なバレリーナらしい。本当に素晴らしいダンスだった。
ジュディ・デンチの歌はまあまあだったけれど、やはり名優としての存在感があった。イアン・マッケランも相変わらず素敵なおじいちゃん。テイラー・スウィフトもいい雰囲気だったなぁ。
ボクのお気に入りは、ラム・タム・タガーを演じたジェイソン・デルーロ。ここのところビルボードのトップ10を賑わしているミュージシャンだけれど、ダンスも歌も本当に素敵だった。
ボクは30年ほど前、ブロードウエイで『キャッツ』を観たことがある。この映画が好きなのは、そのときの好印象の影響が強いのかもしれない。シーンと静まり返る劇場で耳にした『メモリー』の感動をいまでも覚えている。
たしかに映画に登場する、あの人間猫はどこか気持ち悪いwww そのうえあまりストーリーを知らない人には、どことなく退屈な物語かもしれない。でもこの作品がミュージカルとしてあれだけの成功を成し遂げたのは理由があるはず。
作品としては、おそらく劇場という閉鎖された空間でこそ生きる物語なのかもしれない。だけど映画のスクリーンの世界でも、登場人物(登場猫物?)たちのキャラが生き生きしていたと思う。
そんなに酷評するような作品じゃないと思うけれどな。もしかしらボクの感性が変なのかなぁwww
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