賃貸物件が希望だけれど悩む
子供がいないボクたち夫婦にとって、どうしても考えておくべきことがある。それは将来どこに住むかということ。
いま住んでいるのは分譲マンション。だけど人生の終焉を考えると、できる限り身軽でいたいと考えている。それゆえ不動産を含めた所有物を減らしたい。ボクたち夫婦のどちらかが、いずれ一人で暮らすことになるのは確実。だから死後に処分するものを少なくしておきたい。
そう考えると、いまのマンションを売却して賃貸物件に暮らすことを検討している。だがいまの社会状況だと、そう簡単にはいかない。
リンク先の記事を読んでいると、賃貸物件を借りることを悩んでしまう。その理由は明らか。高齢者の一人暮らしにとって、賃貸物件を簡単に借りることは難しいから。
子供がいて保証人になってくれるなら問題ない。だけどボクたち夫婦のように子供がいないと、孤独死ということを大家も不動産会社も考えてしまう。社会のシステムがそうした高齢化問題に対応できていない現状において、そう判断されるのは仕方ないと思う。
だけどこのままでいいはずがない。リンク先の記事によると、全国で単身高齢者が借家に住む割合は3割を超えているそう。東京23区では半数を超えているとのこと。おそらく都市部に行くほどその割合が増えるのだろう。
空き家問題が取り沙汰されているのに、単身高齢者には住宅が提供されづらい。この問題が根本的に解決されない限り、分譲マンションを売却するという決断を先送りしたくなってしまう。
分譲マンションなら管理費と修繕積立金で暮らすことができる。少ない年金であっても、老後の計画を立てやすいだろう。ただし簡単に引っ越せないというデメリットがある。さらに自分の死後に備えて、所有不動産をどうするのか考えておかなければいけない。
賃貸住宅だと、そのあたりは少し気楽。嫌な隣人や住宅環境なら引っ越すことも可能。ただしそれはいまだから言えること。単身高齢者になってしまうと、次の賃貸物件を見つけることが難しくなる。結果として我慢しつつ、その環境で暮らすしかないかもしれない。
うなるほどの資産がある人なら、ホテル暮らしも可能なんだろうけれどな。あるいは設備の整った高齢者専用住宅に入居することもできる。だけどほとんどの庶民はそうもいかない。
いまのボクは本気で悩んでいる。細々と生きていけるのなら、このまま分譲マンションで暮らすほうがいいのかとも思い始めている。とにかく世間の情勢と自分の収入状態を考慮して、将来的な方向性を決めていければいいなと思っている。しばらく悩みそうだなぁ。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。