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高羽そらさんインタビュー

『ガイジン」である苦悩

難民問題という言葉を耳にしても、ほとんどの日本人にとって遠い海外の出来事のように感じる。それは日本が積極的に難民を受け入れていないことが大きく影響している。

 

もうひとつはヨーロッパとちがって陸続きで外国が存在しないから。だけど事態が変われば日本だって同じようなことになる。もし朝鮮半島で北朝鮮と韓国が戦争を始めれば、共産主義国家を嫌う大勢の難民が日本海を越えて上陸してくるのは必至。

 

だから難民の受け入れについて、真剣に考えておく必要がある。もちろん現状の日本でも、数は少ないとはいえ難民の受け入れが実施されている。ただし難民たちの苦悩は計り知れないものがある。

 

「ママ、“ガイジン”って悪いこと?」ロヒンギャ難民の母が願う、子どもたちが「見た目」で差別されない未来

 

難民として認定されて日本で暮らしているロヒンギャの家族にインタビューした記事。ロヒンギャの人たちはミャンマーで少数派のイスラム教徒で、国家規模の迫害を受けることで難民が急増している。主流の仏教徒がイスラム教徒を追い出している状態。宗教思想なんて完全に無視されている。

 

ミャンマーを代表するスーチーさんもロヒンギャ迫害を黙認している部分があり、ノーベル平和賞の返還という声が出ている。日本人には理解しづらい部分だろうけれど、客観的に見て正しい行為だとは思えない。

 

インタビューに答えているべコムさんは、お父さんがミュンマー政府に抗議するデモに参加したことでバングラデシュに逃れた。だけど難民として申請するとキャンプに閉じ込められて自由を奪われる。だからずっとバングラデシュ人として暮らしていたらしい。

 

ロヒンギャだという誇りがあるのに、バングラデシュではそのことを絶対に口にできない。だから夫とともに日本へ移住したべコムさんは、自分がロヒンギャだと恐れることなく言えるようになったのを心から喜んでおられる。そういう意味では、まだ日本は安全だよね。

 

ただ日本で生まれた子供たちは、見た目はロヒンギャだけれど、日本の子供と同じように学校に通っている。だから食事も日本食が普通で、子供たちにロヒンギャ文化を継承することの困難を感じておられるそう。

 

さらに子供たちはどうしても『ガイジン』扱いされる。移民が多い国ならあまり気にされないだろうけれど、日本の場合はそうはいかない。だから子供たちは『ガイジン」である自分たちの境遇に不安を覚えている。

 

これらかの日本が難民や移民に対してどのような対応をとっていくのかわからない。ただ世界的な傾向として、少なくとも難民を受け入れる体制を整えていくべきだと思う。高齢化社会の日本にとって、外国籍の人を受け入れることは本気で検討すべきことだと感じている。

 

ただし、日本の主権をきっちりと維持していける法整備が必要だろう。ヨーロッパで起きている問題の多くは、難民を受け入れたことによる保守派の反発が原因だから。ただ難民受け入れに対して慎重になるとしても、べコムさんのこの言葉はボクたち日本人が耳を傾けるべきだと思う。

 

「難民が社会で『ここは私の居場所だ』と思えるようになれば、もっと日本に貢献したいと頑張るはず。それは、日本にとってもきっとプラスになるはずです」

 

うん、ボクもそう思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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