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高羽そらさんインタビュー

腎不全の猫に食事をさせる方法

不定期になると思うけれど、慢性腎不全と診断されたミューナの闘病記を残しておこうと思う。同じ病気の猫と暮らしている人の参考になればと思うから。

 

いまから思い返すと病気の兆候はあった。明らかなのが食欲の減退。ただミューナは赤ちゃんのころから食が細く、いつもスリムな猫だった。だから少し食べる量が減っても、すぐに気づいてあげられなかったことが悔やまれる。

 

他の兆候としては、しんどそうな様子を見せること。これも14歳5ヶ月という年齢を考えると、単なる老化だと考えてしまった。なぜならずっとその調子ではなく、元気に走ることもあったから。

 

もっともおかしいと思ったのは異常な嘔吐。猫は食事のあとによく吐くことがある。だけど11月の初めに吐いたときは、明らかに異常だった。何も食べていないからキャットフードはない。吐いたのはいままで見たことのない泡状のものだった。

 

妻と二人でこれはおかしいと思ったのが11月8日(日)のころ。でも臆病なミューナを病院に連れていくことに躊躇。食欲が戻るかもと思い、ペットショップに猫草を買いに行ったのが11月9日(月)だった。すると食欲のなかったミューナが草を食べてくれた!

 

そしてすぐに吐いたので、これで食欲が戻るかもしれない。そう期待したけれど、翌日の11月10日(火)になってもまったく食べない。そこで猫専門の獣医さんを調べると、木曜日が完全休診だと知った。その段階でボクと妻はミューナを病院に連れていくことを決断。

 

『11月11日(水)』

 

午前9時半の診察開始に間に合うようタクシーで来院。すぐに血液検査を受けた。年齢の割には健康体で、赤血球や白血球、肝臓等もまったく異常なし。ただ問題になったのが腎臓関係のデータ。腎臓の状態を判断するのに2つの指標がある。

 

BUN(尿素窒素):正常値は13.1〜29.5

 

Cre(クレチアニン):正常値は0.9〜2.1

 

ミューナの数字に絶句した。BUNは128。そしてCreは9.2。

 

獣医さんによるとかなりの重症で、この数字では何も食べられないとのこと。それで皮下点滴によって脱水状態を解消して血液の毒素を出すしかない。しばらくは日を詰めて点滴する必要があるので、1日置きに来院するようにとのことだった。

 

そして人間の食べるものでもいいから、口にしそうなものはなんでもあげてほしいとのこと。静脈点滴ではないので、栄養を身体に入れることができないから。

 

この段階でかなり足腰が弱っていたのだろう。その日の深夜、トイレに行けなかったミューナがベッドで失禁した。これを受けて翌日から眠る方法を変えることにした。それについては後日に書こうと思う。

 

『11月13日(金)』

 

この日も点滴を受けた。この日でミューナはほぼ1週間は何も食べていない状況。ペットショップに行き、チャオチュール、猫缶、流動食等を大量に買い込んだ。それで試してみたけれど、まったく口にしてくれない。唯一少しだけ飲んでくれたのは牛乳。それも一度だけだった。

 

 

『11月15日(日)』

 

同じく獣医さんによる点滴。このときは手足の震えが激しく、まっすぐ立てない。首が曲がったようになり、普通に歩くことができなくなった。昨日のブログで書いたように、この日にはミューナとの別れを覚悟した。

 

『11月17日(火)』

 

ボクも妻も諦念に支配されていた。ただミューナの動きが少しだけ活発になってきた。それでも食事をしようとしない。たまに鰹節を舐める程度。


それで妻と考えたのが『撒き餌作戦』!!!

 

ミューナの歩く先にキャットフードや鰹節をばら撒く。そしてコタツの上に乗ったミューナの前にキャットフードを撒くと、なんとそれを食べてくれた。ボクと妻は狂喜乱舞した。だけどそれはほんの一瞬。食べたばかりのフードをすべて吐き出してしまった。

 

点滴に行ったときに獣医さんにその話をすると、そのまま継続してくださいとのこと。脱水症状が収まってくれば食欲が戻る可能性が高い。その言葉に期待をかけて帰宅した。そしてその日の夜になって奇跡が起きた。

 

ミューナが「カリ、カリ」とキャットフードを食べてくれた。その理由がかなりユニーク。

 

ネットで調べると腎臓サポート用のキャットフードがある。ミューナはロイヤルカナンで作っている『ベッツプラン』シリーズを食べていた。そこでペットショップに寄ったとき、念のために同じロイヤルカナンが作っている腎臓サポート用のフードを買っておいた。それがこれ。

 

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通常のキャットフードは2キロ単位の販売が多い。だけど腎不全の猫は食欲が落ちやすいので、このシリーズは500グラム単位で販売されている。だから香りに惹かれてミューナはつい食べてしまったのだろう。そのうえ、前に食べていたフードとほぼ形が同じだったwww

 

それで少し食欲が戻ったミューナは、以前のフードに腎臓サポートを混ぜたものを気にせず食べてくれた。子供のころからロイヤルカナンにしていてよかった、と本気で思った。この17日になってようやくボクたち夫婦も希望が持てるようになった。

 

結論として腎不全の猫に食事をさせる方法はひとつ。脱水状態を解消して、血液中の毒素を出すしかない。つまり根気よく点滴を続けるだけ。どれだけご馳走を並べても、しんどいときに何も食べたくないのは人間と同じ。弱っていくのを見るのは辛かったけれど、点滴が食欲を戻す唯一の方法だと知った。

 

かなり長くなったので、その後については次の機会に書くとしよう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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