真のクリエイターは止まらない
いやぁ、彼女って本当にすごいよね!
誰かといえばテイラー・スウィフトとのこと。今年に予告なしで『フォークロア』というアルバムを出したばかりなのに、昨日になってまたいきなりニューアルバムをリリースした。『エヴァーモア』というタイトル。
いまはこのアルバムの2周目を聴きながらブログを書いている。彼女のインタビューによると、『フォークロア』の姉妹アルバムのような作品らしい。曲を書き始めたら次々とあふれてきて、もう一枚出さないと収まらない状況だったとのこと。
ざっと聴いた印象だけれど、彼女がいう通りに『フォークロア』の雰囲気がそのまま。落ち着いたバラードが多く、物語の続編が続いているような雰囲気。同時に公開された新曲のミュージックビデオも、前作の『カーディガン』というミュージックビデオの続編のよう。新曲は『willow』というタイトル。
真のクリエーターというのは、立ち止まらずに進み続けるのだろう。そう思うと、ボクのような凡人が休むなんて考えられないよねぇwww
そして90歳になろうとするのに、同じく前に進み続けているクリエイターの映画を観た。
『運び屋』(原題: The Mule)という2018年のアメリカ映画。写真のクリント・イーストウッドが監督、そして主演もしている。実話を元に作られた作品とのことだけれど、この映画の主演は彼しか考えられないだろう。
80代の老人がメキシコの麻薬カルテルの運び屋で捕まったという記事が出た。そこから着想を得て作られた物語らしい。つまり犯罪者が主人公なんだけれど、ついつい彼を応援したくなってしまう。観終わってどこかほっこりする素敵な作品だった。
クリント・イーストウッド演じるアールは、ユリの栽培をしている農夫。家族を顧みることなく仕事に没頭してきたので、娘の結婚式よりも仕事を優先するし、妻とも別れている。彼に好意を見せてくれているのは孫娘のジニーだけだった。
そんなアールはネットの台頭におされて、農園を手放すことになってしまう。収入が途絶えることになって、孫娘の結婚にもお祝いをしてやれない。そんなある日、怪しい男から仕事を勧められる。何十年も全米を運転してきたのに一度も違反切符を切られていない。そんなアールにある『モノ』を運ぶ仕事を依頼した。
もちろんそれはドラッグ。アールも怪しいと思いつつ仕事をこなす。その報酬の額に驚いたアールは、その大金で孫娘の結婚式の費用を出してやることができた。いまの自分にはこれしかない。そう思ったアールは『運び屋』の仕事で実績をあげていく。
稼いだ金銭は彼らしいまっとうなことに使われた。火事になった馴染みの退役軍人施設の補修費用や、自分の農園を買い戻すために使った。アールは大金を稼ぐことで、失った家族とのつながりを取り戻そうとする。
そうして必死になるが、失った時間は金で買えないことに気づく。だけど妻の病気をきっかけにして、アールは妻と娘の信頼を取り戻すチャンスを得る。でもそちらを取れば、自分は麻薬組織から命を狙われてしまう。葛藤のすえにアールが選んだのは?
比較的新しい映画なので、結末は書かないでおこう。主演のクリント・イーストウッドはもちろん、彼を追いかける捜査官役のブラッドリー・クーパー、マフィアのボス役のアンディ・ガルシア、そしてアールの妻を演じたダイアン・ウィーストたちの演技が素晴らしい。
あっ、そうそう。クリント・イーストウッドの実の娘であるアリソン・イーストウッドが、映画でも娘役で出演していた。当たり前だけれど、本当の親子なので喧嘩するシーンがリアルだったなぁ。
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